Back to Brugge!

DSC_0207.JPG

 

次のトーナメントの予定です。

 

昨年同様、ベルギーのブルージュで開催されるオープントーナメント、Brugge Mastersに出場しようと考えています。今年は8/11-155日間の日程です。

 

http://www.brugsemeesters.be/

 

私のトーナメント選びのポイントは、

 

12Rのトーナメント(11Rのトーナメントだと日数がかかりすぎる)

・できれば9R以上のトーナメント(7Rだとちょっと物足りない)

・開催地が僻地でない(交通が不便でない、近くに観光できる箇所がある)

GMがエントリーしていること

 

で、この条件にマッチしている数少ないトーナメントがBrugge Mastersです。

 

今回は会場が変わり、世界遺産の美しい町並みが残る旧市街の中に移ります。昨年は220人の参加者で、そのうち過半数が地元ベルギー以外からの参加でした。国際大会としてまだまだ成長を続けるBrugge Mastersに今年も期待を膨らませています。


オリンピアード代表選考方法 見直し案 (3)

 

さて、いよいよ本題、選考方法の提案です。

 

まず、私の考えるオリンピアードチームの理想は、「現時点でベストの成績を残せるメンバーによるチーム」であり、そのためにどう選考するべきかを考えていきたいと思います。

 

2022年のMinsk Olympiad8/18/14なので、日程はひとまずこれを基準に考えます。)

 

 

まずは、結論から。私の提案は以下の通りです。

 

 

4枠はレイティング上位から選出し、残る1枠はNCSとコーチが選出する

 

 

まずはレイティングで選出する4枠から。

 

ベストの成績を残すためには、チームメンバー全員が他国の代表と勝負できるプレーヤーである必要があります。そのためには、レイティング上位順にプレーヤーを選出するのが最も効果的です。しかし、レイティングは変動するものであり、アクティブにプレーした上での数字でないと意味がありません。さらに、レイティングはFIDEのものかNCSのものかといった問題も出てきます。そこで、ここをもう少し掘り下げて考えていきたいと思います。

 

レイティングはFIDEのものとする

ちょっと前まではFIDENCSの双方のレイティングを加味すべきと考えていましたが、海外にいるプレーヤーはNCSのレイティングが動かない、さらに言えばNCSレイティングを持っていない可能性があります。また、NCSレイティングは様々なタイムコントロールのゲームで計算されます。さらにいま、国内でもFIDE公式戦が増える動きにありますので、FIDEレイティングも十分変動し、信用のある数値になると考えられます。

 

国内では東京以外ではFIDE公式戦が少なく、住んでいる地域によって差があるという意見もありますが、国外にいるプレーヤーも条件は同じです。従来のオリンピアードメンバーに選考されるためには全日本選手権とジャパンオープンに参加しなければならなかった縛りを無くし、どのFIDE公式戦に参加しても良いという変更により、住んでいる地域は関係なく、平等性があると考えます。

 

このような観点から基準とするレイティングはFIDEレイティングだけで良いかと思います。1つの指標にしたほうがシンプルですし、FIDEレイティングは公式に発表されるので、誰もがいつどこからでも確認できます。

 

どの程度をアクティブと考えるか

20204/120224/1の間で、FIDEスタンダードのゲームを30ゲーム以上プレーすれば、そのプレーヤーは一般的にアクティブなプレーヤーだと言えると思います。(年間9R7Rのオープントーナメントをプレーすればクリアー)

 

ただ、例えば「20204月の1ヶ月に30ゲーム以上プレーしてあとはゲーム無し」だと果たしてアクティブかと言われればそうではないので、20204/120213/3115ゲーム以上、20214/120223/31年に15ゲーム以上と、少し細かい期間でゲーム数を規定するのが良いかと思います。

 

どの時点のレイティングを基準にするか

レイティングは変動するものなので、20224/1のレイティングリストなど、一時点のレイティングを使用するのではなく、20204/1から20224/1までのレイティング平均値を使用するのが良いと思います。

 

もちろん、20204/1時点でレイティングが高いプレーヤーが有利ですが、それはそれまで積み上げてきた結果なので、当然、選考期間のスタート時点でレイティングが高いプレーヤーは優遇されるべきです。

 

なお、選考ラインに足切りを設ける(例えばFIDE2100)という意見もあります。これについては議論すると長くなりそうなので、ここでは深く追求しません。

 

 

さて、最後の1枠についてです。

 

上記の方法で選出されない例外について、NCS首脳陣とコーチ(今はGM Stojanovic)の判断に委ねるというものです。

 

例えば、20204/1時点では1200、もしくはレイティングさえ持っていなかったプレーヤーが20224/1時点では2500まで上がることもあります。このような場合、選出基準が20204/1から20224/1までの平均レイティングだと、選考に漏れることになります。最後の1枠はこういう特例に対応したものです。主に若いプレーヤーや棋歴は浅いが才能あるプレーヤーにもチャンスはあるということになります。

 

または、チームとしてのバランスを整えるために経験豊富なベテランを入れるという方法もあります。オリンピアードはチーム競技なので、たとえ自身がプレーするラウンドは少なくとも、他のメンバーを技術的に、精神的にサポートできる存在なら、チームに加えることも考えられます。

 

とにかく、ここはNCSとコーチの判断によるものになりますが、普段の大会のパフォーマンスや過去の経験から、何となく5人目を誰にするかは見えてくるのではないでしょうか。特に、2008年から日本チームコーチを務めているStojanovicコーチなら、誰をチームに入れるべきか一番よく分かっているはずです。(この先も日本コーチを務めてくれるなら、が前提になっていますが...

 

 

以上、私からの提案です。もちろん色々な考え方がありますので、あくまで皆さんが議論する材料になれば良いなと思っています。


King Hunt (3)

少し間が空きましたが、3つ目、ラストのKing Huntです。

 

Baba, Masahiro (2148)

Nanjo, Ryosuke (2144)

百傑戦 2009(6)

 

1. e4 c5 2. Nf3 d6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 a6 6. Be3 e6 7. f3 b5 8. Qd2 Nbd7 9. g4 Nb6 10. Bd3 Bb7 11. O-O-O Rc8 12. Kb1 b4 13. Nce2 d5 14. e5 Nfd7 15. Bg5 Qc7 16. f4 Nc4 17. Qc1 Bc5 18. f5 Qb6 19. Qf4 O-O 20. f6 Ndxe5 21. fxg7 Rfe8 22. Rhf1 Rc7 23. Bxh7+ Kxh7 24. Qf6 Nxg4 25. Qf3 Nce5 26. Qh3+ Kxg7 27. Bf4 f5 28. Qg3 Kf6 29. h3 Rg7 30. hxg4 Nxg4 31. Qh4+ Kf7 32. Bg5 Ne5 33. Qh5+ Ng6 34. Bh6 Rgg8

KH21.gif

[乱戦の中、correctnessincorrectnessを繰り返してたどり着いたポジション。ここから長いキャリアの間でもなかなか現れないような猛攻のスタートです。]

35. Nxf5 exf5 36. Qxf5+ Ke7 37. Bg5+ Kd6

KH22.gif

38. Qf7!!

[勝ちへの唯一の1手。黒キングのescapeルート(c7-b8)を消し去るとともに、Rf6+の決定的なスレットを作ります。チェックの連続手は見えやすいですが、こういう1手はさむ手は見えにくいものです。]

38... Bc8

[38... Kc6 39. Rf6+ Bd6 40. Rxg6 +-]

39. Rxd5+ Kc6 40. Rf6+

KH23.gif

40...Kb5

[40... Be6 41. Qd7#は珍しい形のメイトです。]

41. Nd4+!

[白のすべてのピースがアタックに加わります。]

41... Ka4

[41... Kc4 42. b3+ Kc3 43. Nb5+! Qxb5 44. Bd2#でもKing Huntの完成です。]

42. b3+ Ka5

KH24.gif

[42... Ka3 43. Bc1#]

43. Nc6+ Kb5 44. c4+! bxc3 45. a4#! 1-0

KH25.gif

[My best King Hunt, also best attacking game!]


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