松戸スプリングトーナメント2011 -Russian Roulette-

全日本選手権以来の初公式戦でした。

 

この大会、タイムコントロールが40+15sと全日本の半分もないラピッド・ゲーム4試合の1dayトーナメントで、試合に集中する前に大会が終わってしまう可能性もありました。しかし、結果は31ドローでタイブレークの結果、優勝。まだ全日本後半戦の良い流れが残っていました。相手にアドヴァンテージを与えるところは一度もなかったと思いますし。優勝賞品はDGT North American。訳あって、今年の初め頃から手元にDGTがなかったため、タイムリーな賞品となりました。

 

余談ですが、会場ではBobby Fischer 魂の60が販売されていました。主にタイトルをめぐって白熱した議論があったようですが、ここにきてようやく日本語訳版が出版となりました。会場内での売れ行きは良かったように見えました。今後、多くの人がこの本でフィッシャーのゲームを学ぶことになるでしょう。この本については後日、ここでも扱いたいと思います。フィッシャーのゲームを見る時のポイントなんかも併せて紹介できたらと思います。

 

8/27-29)には、松戸CC主催のサマートーナメントが開催予定です。今回参加できなかった方は次回ぜひどうぞ!

 

Nanjo Ryosuke (2337)

Baba Masahiro (2240)

Matsudo Spring 2011 (4)

 

1.e4 e6 2.Nf3 d5 3.Nc3 Nf6 4.e5 Nfd7 5.d4 c5 6.dxc5 Nc6 7.Bf4 Bxc5 8.Bd3 f6 9.exf6 Nxf6 10.Qe2 0–0 11.0–0–0 a6



 

[“Russian Roulette” MoskalenkoFlexible Frenchの影響で近年、日本でも指し始められるようになったサイドライン。白黒、逆サイドにキャスリングし、純粋な攻め合いとなります。] 12.Ne5 Nxe5 13.Bxe5 b5 14.g4 b4 15.g5 bxc3 16.gxf6 cxb2+ 17.Kb1 Rxf6!




[
明らかにOnly Moveです(17…gxf6?? 18.Bxh7+!)が、この手の裏にあるディフェンスのアイディアは注目に値します。このディフェンスのアイディアは次のゲームから学びました。1.e4 e6 2.Nf3 d5 3.Nc3 Nf6 4.e5 Nfd7 5.d4 c5 6.dxc5 Nc6 7.Bf4 Bxc5 8.Bd3 f6 9.exf6 Nxf6 10.Qe2 0–0 11.0–0–0 Bd7 12.Rhe1 a6 13.Ne5 Nxe5 14.Bxe5 b5 15.g4 b4 16.g5 bxc3 17.gxf6 cxb2+ 18.Kb1 Rxf6! 19.Rg1 Be8! 20.Qg4 Bf8! 21.Qh4 Rg6! 22.Qh3 Qb6 23.Rg2 Rc8 24.Rdg1 Bf7 25.Rxg6 hxg6 26.Rxg6 Qxf2 27.Qh8+ Kxh8 28.Rh6+ Kg8 29.Bh7+ Kh8 30.Bg6+ Kg8 ½–½ Smirnov,Igor (2451) - Erdos,Viktor (2420) World ol U16 Denizli 2003 ] 18.Bxf6 Qxf6 19.Rhg1 Bd7 20.Qh5 h6 21.Rg6 Be8 22.Rxf6 Bxh5 23.Rg1 Bf7 24.Rxh6 Bxf2 25.Rg4 Bd4 [このダイアゴナルにビショップを落ち着かせてしまえば、黒良しです。黒にはe6-e5-e4とセンターのポーンを進めていく分かりやすいプランがあります。そこで、次の白の手は1手に決まってきますが、私はベストだと思います。]




26.Rxe6!? Bxe6 27.Rxd4 Kf7 28.Kxb2?! g5!
[h2ポーンを固定します。狙いはRh8からRxh2で、gポーンをパスポーンにすることです。白はa6ポーンを落としにいくことになりますが、私は黒のgポーンと白のaポーンのレースは黒に分があると考えていました。] 29.h4? [これは黒のお助けにしかなっていません。] 29…g4 30.h5?! Kf6 31.h6 Ke5 32.Rb4 g3 33.Bf1



33…d4?! [ルークの4thランクの利きを遮断しRb4-Rg4を防いだあとに、Be6-Bd5からg3-g2と突いて黒勝ちの予定でした。しかし、これには次の白の1手が白のポジションを救います。正しくは33...Bf5! で、次にBe4からgポーンを突いて黒勝ちです。] 34.c3! dxc3+ [34...Bd5? 35.Rxd4 g2?? 36.Rxd5+! Kxd5 37.Bxg2+は酷いので、安全に指します。] 35.Kxc3 Bxa2 36.Rg4= Rh8 37.Rxg3 Rxh6 38.Rg5+ Kf4 39.Ra5 ½–½


全日本選手権2011 Review(3) -Endgame-



Master of Endgame Labyrinth



持ち時間が
90フィッシャーの全日本では、通常の大会より試合のクオリティーがだいぶ上がると考えられています。しかし、40手を過ぎて時間が加算されないのもありますが、難解なエンドゲームで勝負がつくものはいまだ少ないと思います。その中でも面白いエンドゲームがありましたので、迷宮に迷い込まない程度にさらっと見ていきたいと思います。

 

Shiomi Ryo (2149)

Kojima Shinya (2365)

Japan Chess Championship 2011(5)

 

1.e4 c6 2.c4 d5 3.cxd5 cxd5 4.exd5 Nf6 5.Nf3 Nxd5 6.Nc3 Nc6 7.Bb5 e6 8.0–0 Be7 9.d4 0–0 10.Re1 Nf6 11.a3 Bd7 12.Bf4 Rc8 13.Qe2 a6 14.Ba4 Qa5 15.Rad1 Rfd8 16.d5! Nxd5 17.Rxd5 exd5 18.Bxc6 Bxc6 19.Qxe7 d4 20.Ne4 Re8 21.Qc5 Qxc5 22.Nxc5 Bxf3 23.Rxe8+ Rxe8 24.gxf3 Re1+ 25.Kg2 Rd1 26.Nb3 f6 27.Bd2 Rb1 28.Nxd4 Rxb2 29.Bb4 b6 30.f4 a5 31.Bc3 Ra2 32.Nb5 Kf7 33.Bd4 Kg6 34.Kf3 a4 35.Bc3 Kh5 36.Kg3 Rc2 37.Bb4 Rb2 38.Nc3 Rxb4!? 39.axb4 a3 40.b5 f5



 

黒はルークを捨ててこのエンドゲームに持ち込みました。白はナイト1つ多いですが、このナイトはパスポーンを睨んでいないといけないので、キングサイドへ応援に行けません。また、キングサイドでは両キングが向かい合っており、逆に白キングがクイーンサイドへ向かおうものなら、黒キングは前進してきてhポーンを捕獲し、パスポーンとなる自身のhポーンを進めます。「果たして白に勝ちはあるのかどうか」は、もう少し進めてみないと判断できないでしょう。

 

41.Kh3

 

まず、白キングがここでクイーンサイドへ向かうのはどうでしょうか? 41.Kf3 Kh4 42.Ke3 Kh3 43.Kd4 h5 44.Kd5 Kxh2 45.Kc6 h4 46.Kxb6 h3 47.Ka7 Kg2 48.b6 h2 49.b7 h1Q 50.b8Q Qe1



                               ANALYSIS  DIAGRAM

 

白も黒もお互いにここまで一本道です。そして、局面をよく観察してみると、

 

1. 黒は次にf2ポーンを落とせる

2. 黒にはパスポーンが残っている

3. 黒キングのほうがキングサイドのポーンを狙いやすい位置にいる

 

これらの要素から、41.Kf3ですぐに白キングがクイーンサイドへ向かうと、黒のほうが良くなってしまうと考えられます。どこかで白に改善策はないでしょうか?

 

41...Kg6 42.Kh4 Kh6 43.Kg3 Kh5 44.Na2! Kh6 45.Nb4! Kh5



                               ANALYSIS  DIAGRAM

 

白ナイトがc3からb4へと動きました。しかし、まだaポーンは睨んでおかなければいけないので、ナイトがフリーになったわけではありません。c3b4、どちらも役割的には大差ないように見えますが、実はこのナイトのマヌーバリングがポイントです。ちなみに本譜は46.Kh3 Kg6 47.Kg3 Kh5 48.Kh3 Kg6 49.Kh4 Kh6 ½–½ でドローに落ち着きました。ここからのメインラインは全てアナライズです。

 

46.f3!

 

ここでこの1手をいれておくと、ポーンレースにしたときに白は先にクイーンを作れます。白キングがクイーンサイドへ向かうルートはg3-f3-e3-d4でもg3-f2-e3-d4でも歩数は変わりません。しかし、ここで黒キングが一歩後退すると、h5-h4-h3h2ポーンを取りにいくのが1手遅れます。

 

46...g6 47.Kh3 Kh6 48.Kh4 Kg7 49.Kg3 [黒キングを十分後退させたあと、白キングはクイーンサイドへ向かいます!] 49…Kh6 50.Kf2 Kh5 51.Ke3 Kh4 52.Kd4 Kh3 53.Kc3! Kxh2 54.Nd5



                               ANALYSIS  DIAGRAM

 

ナイトをc3からb4に持っていたポイントです。白はc3のマスをキングに譲ることで、黒のパスポーンをキングで止めることができるようになりました。こうしてナイトがフリーになり、先ほどのポーンレースとは少し違った様相を見せます。

 

54...h5 55.Nxb6 h4 56.Nc4 h3 57.b6 Kg2 58.b7 h2 59.b8Q h1Q=



                                ANALYSIS  DIAGRAM

 

先ほどのレースとは異なり、ここで白番です。ナイトもキングもベターなポジションにあり、実際に勝てるかどうかは分かりませんが、実戦的には白にチャンスがあると思います。

 

以上、簡単にアナライズしてみました。非常に興味深いエンドゲームではなかったでしょうか?

 

 

次はずっとベーシックでインストラクティブなエンドゲームです。


Iwasaki Yudai (2100)
Furuya Masahiro (1953)

                Japan Chess Championship 2011 (6)

                            position after 40.cxd5

 

40…Rxf4? [ルークエンディングならポーンダウンでもドローにできる可能性はたくさんあります。しかし、ポーンエンディングにするなら、ダウン側はドローの筋をしっかり見つけない限り飛び込んではいけません。40...Ra2 41.Rg4 Kxd5 42.Rxg7 Rxh2 43.g4 Ke5ならおそらくドローでしょう。] 41.gxf4+ Kxd5 42.Kd3 Kd6 43.Ke4 Ke7 44.Ke5 Kf7 45.f6! [ポーンを返して勝ちの形にします。ポーンの多い側はこういう選択肢を残しているのです!] 45…gxf6+ [45…g6 46.h4Zugzwang h5 47.f5 gxf5 48.Kxf5 +-] 46.Kf5




46…Kg7 47.h4 h5 48.Ke6 1–0
[48…Kg6 49.f5+ Kg7 50.Ke7f6ポーンを落として白勝ちです。]

 

 

今回まで、3回にわたって全日本選手権のゲームを振り返ってみました。まだ見どころはありますが、ここでひとまず終わらせたいと思います。全日本ゲームのPGNファイルは以下の慶応CCのホームページでダウンロードできますので、皆さんも自分のデータベースに蓄積されたらいかがでしょうか?

 

http://keiochess.blog130.fc2.com/blog-entry-77.html


吉祥寺チェスクラブ一周年記念クラス別大会

吉祥寺チェスクラブは設立から1年経過しました。思えば、1年などあっという間ですね。今回、1周年を記念して、クラス別の大会が開催されます。以下、大会要綱です。

 

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名称 吉祥寺チェスクラブ一周年記念クラス別大会

日時 201164)、65

会場 吉祥寺チェスクラブ(吉祥寺駅徒歩1分)

形式 5Rスイス式

タイムコントロール 45+30/1

参加資格 特になし

参加費 当日払い5,000

競技主任 吉祥寺チェスクラブ 上原慎平<chesskichi@joy.email.ne.jp

備考

JCA会員同士の場合は公式戦それ以外の場合は非公式戦。

Aクラス(1900+)Bクラス(19001500)Cクラス(1500-)に分かれてのクラス別大会。

JCAレートを優先。JCAレートを持っていない場合はFIDEレート、USCFレートで判断。

レイティングを持っていない場合はURとし、Cグループ。

組み合わせにはパソコン用ソフトを使用。

大会後にワインとジュースや軽食などサービスあり。

 

入賞賞品

A,B,Cグループ>

優勝 デジタルチェスクロック + ワイン

2位 チェスセット(ビニールチェスマット+駒)

3位 ミニチェスセット

 

トーナメントスケジュール

6/4

12:45 集合

13:00 1R開始

15:15 2R開始

17:30 3R開始

6/5

12:45 集合

13:30 4R開始

16:00 5R開始

18:00 表彰式

 

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The Wonderful Winawer

GM Moskalenkoのベストセラー、The Flexible Frenchの続編です。Frenchの究極のメインと考えられているWinawerバリエーション(1.e4 e6 2.d4 d5 3.Nc3 Bb4)のみで1冊が構成されています。前作と比較して気になったことは以下の2点です。

 

1. ラインの分岐が多くなり、Moskalenko自身の推奨や意見は少なくなっている

2. 白勝ちのモデルゲームは多いが、黒勝ちのモデルゲームが少ない

 

これらは、Moskalenko自身が黒でFrenchを指す時、Winawerバリエーションをメインに戦っていなかったことが最大の理由でしょう。かといって、内容がつまらないわけではなく、Winawerバリエーション独特の戦い方を勉強できる良書だと思います。

 

ところで、このWinawerバリエーションというのはe4プレーヤーでも好みがはっきり分かれるものです。これは、Winawerバリエーションが他に類を見ない独特な世界を作り上げていて、その特徴を理解して指し切るのが難しいからです。そのため、特に若いプレーヤーはWinawerを学ぶ前に、Tarrasch3.Nd2)やAdvance2.e5)やKing’s Indian Attack、もしくは2.Nf3などの比較的分かりやすいラインをメイン・ウェポンにする傾向があります。私もここ10年間、Frenchに対しては排他的にTarraschを選択していました。しかし、昨年から全てのオープニングをメインラインにしようと決め、FrenchWinawerバリエーションに戻しました。

 

次のゲームは、オープニングは成功しなかったものの、終始Winawerの戦いができたゲームだと思っています。

 

Baba Masahiro (2237)

Yoshimura Kenji (1913)

吉祥寺 2011

 

1.e4 e6 2.d4 d5 3.Nc3 Bb4 4.e5 c5 5.a3 Bxc3+ 6.bxc3 Qa5 [6…Ne7と同様、ポピュラーな手です。] 7.Bd2 Qa4 8.Qb1(△Bb5+




9…c4 9.h4 Nc6 10.h5 Bd7 11.g4 0–0–0 12.Bh3 f6 13.f4 Nge7 14.Be3 Rdf8 15.Kd2!?
[ポーンのシェルターに守られているため、キングをセンターに置いて戦うのも1つの手です。] 15…Qa5 16.Ne2




[
私がオープニングの知識として知っていたのはここまでの組み方です。これからあと、どう戦えばよいか分からなくなり、おかしな中盤が続きます。] 16…Rf7 17.Qb2?! Rd8 18.Rhf1 Rff8 19.Qc1 [クイーンはここでは働かないので、キングサイドへ廻します。] 19…Kb8 20.Qe1 Bc8 21.Qg3 Rf7 22.g5?! fxe5?! [22...f5! とされると、白のマイナーピースの動きが封じられます。ポーン交換でf4f5のマスが空くと、だいぶ楽になります。] 23.fxe5 Rdf8 24.Rxf7 Rxf7 25.g6 hxg6 26.hxg6 Rf8 27.Qg5 Nf5 28.Rf1 Qxa3 29.Bxf5 Rxf5 30.Rxf5 exf5 31.Nf4




[
白は1ポーンダウンですが、ナイトがf4という理想的なマスに跳び出せ、チャンスは白にあります。このナイトはd5を狙いつつ、h5に跳んでg7のポーンを落としたり、強力なeのパスポーンを突くサポートをしたりするオールマイティーな働きをします。] 31…b5 [31...Qe7 32.Nxd5 Qxg5 33.Bxg5 Be6 34.Nf4 Bg8 35.e6+-; 31...Ne7 32.Bf2 b5 33.Bh4] 32.Nxd5 b4 33.e6! [このゲームで白のベスト・ムーブだと思います。h2-b8のラインを開け、黒キングへのアタックを作り出します。33.cxb4には33…Nxb4 34.Qe7?! c3+! 35.Nxc3 (35.Ke2 Qa6+ 36.Kf2 Nxd5) 35...Qxc3+! 36.Kxc3 Nd5+など、黒に決定的な反撃があるので、ここは勇気を持ってプレーしなければいけないところです。] 33...bxc3+ [33...Bxe6 34.Qf4+ Ka8 35.Nc7+ Kb7 36.Nxe6] 34.Ke2 Qb2 35.Qxf5 Bxe6! [白に正確なプレーを要求する実戦的な手です。] 36.Qf8+ [36.Qxe6 Qxc2+ 37.Kf3 Qd1+ 38.Kf2! Qc2+ 39.Kg3! でチェックが止まり白勝ちですが、もう少し欲張りました。] 36...Kb7 [36...Bc8 37.Qd6+! Ka8 38.Qxc6+] 37.Qxg7+ Ka6 38.Nc7+ Ka5 39.Nxe6




[
黒に連続チェックを許しますが、チェックが止まることを読んでピースを取ります。] 39…Qxc2+ 40.Kf3 Qd1+ [40...Qf5+ 41.Nf4!] 41.Kf4! Qf1+ 42.Kg5! Qg2+ 43.Kf6! Qf3+ 44.Bf4! [ビショップでカバーしてチェックが止まりました!] 45…c2 45.Qc7+ Kb5 46.Kg7!




[
白キングは敵陣に安住の地を見つけました。また、c1のポロモーション・スクエアーはビショップでしっかり睨んでいます!] 46…Qd5?! 47.Qb7+ Ka4 48.Nc5+ Ka3 [48...Ka5 49.Bd2+] 49.Bc1+ 1–0

Play Winawer Variation!!


Recent Tournaments

世間の注目はFIDECandidate Matchに注がれていますが、この時期、並行していくつか面白いトーナメントがあります。


Capablanca Memorial 2011


キューバ・ハバナでの
Capablanca Mamorialは今年で46回目となります。エリート・グループは6人のGMによるダブルラウンドロビン。

 

いや、まさかIvanchukが優勝するとは思ってもいませんでした。9R終わった時点では、ベトナムのLe Quang Liem6.5P2位以下に1P以上つけて単独首位でしたが、最終ラウンドに直接対決でIvanchukに敗れ、6.5Pで並びました。ここでタイブレークがIvanchukに有利に働いたようです。まだ、タイブレークが何だったかは確認できていません。

 

R.4ではBruzonに勝ちにいって負けましたが、最後3連勝できっちり追いつくところに感動です。

Lublin Union 2011

 

ポーランドでのラウンドロビントーナメントです。先日のEuropean Individualで準優勝したポーランドのWojtaszekがホームでどれだけの戦績を残せるか、注目されていたと思いますが残念ながら2P/7Rで最下位タイとなりました。

 

このトーナメントはShirov5P/7Rで単独優勝しました。ゲームをチェックすると、ShirovKing’s Gambitを採用した以下のゲームが印象に残りました。

 

Shirov,A (2709) - Alekseev,E (2673)

3rd Lublin GM Lublin POL (4) 2011

1.e4 e5 2.f4 exf4 3.Nf3 h6 4.Nc3 d6 5.d4 g5 6.g3 Bg7 7.gxf4 g4 8.Rg1 Kf8 9.Be3 Nc6 10.d5 Nb4 11.a3 gxf3 12.axb4 Qh4+ 13.Rg3 Nf6 14.Qxf3 Nh5 15.Be2 Nxg3 16.hxg3 Qd8 17.Kd2 Bd7 18.e5 dxe5 19.f5 b6 20.d6 Be8 21.f6 Bxf6 22.Rf1 Bg5 23.Bc4 Qxd6+ 24.Ke2 Bxe3 25.Qxa8 Qd2+ 26.Kf3 f5 27.Qc8 Kg7 28.Qxc7+ Kf8 29.Qxe5 Bh5+ 30.g4 Bxg4+ 31.Kg3 Qd4 32.Qb8+ Kg7 33.Qc7+ Kg6 34.Qf7+ Kg5 35.Qe7+ 1–0

 

白のプレーがパーフェクトであったかどうかは分かりませんが、熱いゲームです。

Nakamura-Ponomariov Match

アメリカ、Saint LouisWijk aan Zee 2011Dortmund 2010の覇者が激突です。全6R、現在3戦終わって111分けの5分です。7月には2人ともDortmundに呼ばれているので、今回はその前哨戦とも言えます。ちなみにサイドイベントでRobson-Finegoldのマッチもやっています。

Danzhou 2011

中国、儋州で行われている中国のトップGM10名によるラウンドロビン。2011年中国チャンピオンのDing Lirenにとっては2.5P/7Rで苦しいトーナメントとなっています。現在、単独首位はYu Yangyi5.5P/7R0.5p差で追いかけるWang Yueとの直接対決が残っているので、まだまだ分かりません。中国は自国のトッププレーヤーをこういうところで競わせ、切磋琢磨して強くなるような環境を設けています。羨ましい話ですね。


全日本選手権2011 Review(2) -Creative Ideas-



Looking for Inventive Play

 


試合中、他のボードを見て回っていると、いくつもの興味深いポジションに出くわします。私は局面を見れば、だいたいそれがどのオープニングから派生した局面なのか予想することができます。しかし、中にはカオスな局面や、「どうしてその駒はそこにあるのか」など、私を多大に悩ませてくれるものもあります!

 

チェスの手には無限の可能性があります。今日もBronsteinのチェスのような創造性豊かなチェスを探しにいきましょう。

Rook is rocked

Amgalanbaatar R. (2161)

Nanjo Ryosuke (2337)

Japan Chess Championship 2011(3)

 

1.e4 c5 2.Nf3 Nc6 3.d4 cxd4 4.Nxd4 g6 5.Nc3 Bg7 6.Be3 Nf6 7.Bc4 Qa5 8.0–0 0–0 9.Bb3 d6 10.h3 Bd7 11.Re1 Nxd4 12.Bxd4 Bc6 13.Nd5 Bxd5 14.exd5 Rfe8 15.Qf3 Nd7 16.Bxg7 Kxg7 17.Re2 Rac8 18.Rae1 Ne5 19.Qe3 Rc7 20.Qd4 f6 21.f4 Nf7 22.Kh2 Qc5 23.Qd3 b5 24.c3 f5 25.Re3 Nh6 26.Rg3 Rf8 27.Rge3 Ng8 28.Bd1 Qc4 29.Qxc4 bxc4 30.b3 Kf7 31.b4 Nf6 32.Bf3 h5 33.h4 Rb8 34.a4 a5 35.b5 Re8 36.Kg1 Nd7 37.g3 Nb6 38.Rd1 Rc5 39.Kf2 Ra8 40.Ra1 Ra7 41.Ree1 Nxd5 42.Ra3 Nb6 43.Bc6 e5 44.Ra2 Re7 45.Rd1 Re6 46.Rdd2 Ke7 47.Ra1 Kd8 48.Re2 Kc7 49.Rd2 Rf6 50.Raa2 Nc8 51.Rab2 Rf8 52.Rd1 Ne7 53.Bg2 e4 54.Ra2 Nd5 55.Ra3 Nb6 56.Bf1 Re8 57.Rd4 d5 58.Ke3 Kd6 59.Be2 Rc7 60.Bd1 Nd7 61.Ra2 Nc5 62.Rad2 Nd3



[長い中盤を経て、このポジションにたどり着きました。d4のルークが黒駒に囲まれましたが、確か囲んだら捕獲できるボードゲームもありましたね!] 63.Ra2 Rc5 64.Ra1 Ke6 65.Bc2 Rb8 66.Rb1 Rb6 67.Ra1 Rc7 68.Rb1 Kd6 69.Ra1 Kc5 70.Rd1 Rb8 71.Ra1 Rf7 72.Rd1 Rg8 73.Rg1




74…g5!!
[Breakthrough!  ポーンアップとはいえ、白に堅固にブロックされているので、黒が勝つには突破口を見つけ出す必要があります。今まさにそのタイミングです。] 74.hxg5 [74.fxg5 f4+! 75.gxf4 Rxf4 76.Bxd3 Rf3+!で、次にどうキングがよけようと、77…cxd3d4のルークは動けません。] 74…h4! 75.b6!? [75.gxh4 Rh7 76.Rh1 Rgh8は、hポーンを取り返したあと、キングサイドから侵入して終了です。] 75...hxg3 76.Rb1 Kc6 77.Rb5 g2 78.Rb1 Rh8 79.Bxd3 exd3 80.Kf2 Rh1 81.Rg1 Rxg1 82.Kxg1 Rd7 83.Kxg2 Kxb6




[
白ルークはいまだ囚われの身です! d4を占有する駒がルークの代わりにポーンでも対して状況は変わらないため、フリーのルークを持っている黒が勝つのは簡単です。] 84.Kg3 Kc6 85.Kh4 Rh7+ 86.Kg3 Kd6 87.Kg2 Ke6 88.Kg1 Rb7 89.Kf2 Rb3 90.g6 Rb7! 0–1



Just like a Helpmate

Yoshimura Kenji (1932)

Amgalanbaatar R. (2161)

Japan Chess Championship 2011(5)

 

1.Nf3 Nf6 2.c4 e6 3.Nc3 b6 4.g3 Bb7 5.Bg2 c5 6.0–0 Nc6 7.Re1 g6 8.e4 e5 9.d3 Bg7 10.h3 0–0 11.Be3 d6 12.Qd2 Nd4 13.Rf1 Bc8 14.Nh2 Be6 15.f4 Nh5 16.g4 Nxf4 17.Bxf4 exf4 18.Qxf4 Nc2 19.Rab1 Be5 20.Qd2 Nd4 21.Nf3 Nxf3+ 22.Rxf3 Qh4 23.Ne2 a5 24.a4 Ra7 25.b3 Re7 26.Rbf1 Bxg4! 27.Rf4 [27.hxg4?? Bh2+ 28.Kh1 Bg3+] 27...Qh6? 28.hxg4 g5 29.Rf5 f6 30.Kf2?! [キングの早めの逃亡がかえってアダとなります。30.R1f3f1にキングの逃げるマスを作るのがよっぽど自然でかつ安全です。]




30...Qh4+ 31.Kf3 h5 32.gxh5 Qxh5+ 33.Kf2 Qh4+ 34.Ke3 Qg4!
[巧妙な仕掛け1] 35.Bf3?? Qxf5!! 36.exf5 Bd4#! [白が協力しなければあり得ないメイトの形です!] 0–1





Super Knight Fork

Amgalanbaatar R (2161)

Nakamura Naohiro (2014)

Japan Chess Championship 2011(6)

 

1.e4 c6 2.d4 d5 3.e5 Bf5 4.Nc3 e6 5.g4 Bg6 6.Nge2 f6 7.Nf4 fxe5 8.Nxe6 Qe7 9.Nxf8 exd4+ 10.Be2 dxc3 11.Nxg6 hxg6 12.Qd3 Nf6 13.Qxg6+ Kf8 14.bxc3 Nbd7 15.Be3 Kg8 16.g5 Ne4 17.Bg4 Nf8 18.Qf5 Ng3!!

 



[
衝撃のナイトフォークです! 白はどちらのポーンでもこのナイトを取ることはできません。私も試合中、この局面を目撃し、黒の大技が決まったと思っていましたが…] 19.Qf3 Nxh1 ½–½ [Draw?? ゲームはあまりにも不可解な終わり方をしました。後日、私は尚広くんに黒の続け方を示しました。黒が駒得を利用してアドヴァンテージを拡げるのはそんなに難しくありませんでした!]

 

 

特に意識してチョイスしたわけではありませんが、3ゲームともAmgalanbaatarくんが絡んだものでした。彼は最終的に5.5P/11R50パーセントのスコア―にとどまりましたが、大会を通じて面白いチェスを見せてくれたと思います。実は大会4日目、乗る電車を間違って羽田空港まで行ってしまった朝、羽田の改札を出るときに後ろから声をかけてくれたのが彼でした。彼も同じtrapにハマったのです! 空港から蒲田まで戻ってくる電車の中で短いながら会話をし、彼が今年の9月にモンゴルに戻るという話を聞きました。帰国後もアクティブに活動し、いつかオリンピアードの舞台にモンゴル代表として立って欲しいと思います。広いようで狭いチェス界ですから、きっとどこかで再会できるでしょう!


松戸スプリングトーナメント2011

恒例の松戸CCのシーズン・トーナメントの案内です。私にとってこれが全日本後初のゲームとなります。

 

日時 2011529日(

会場 東京芸術センター9階会議室23(北千住駅徒歩7分)

形式 クラス分け4Rスイス式

タイムコントロール 40分+初手より115秒加算(アナログ時計使用時は50分指し切り)

参加資格 JCA会員

参加費 2000円(20才未満1000

表彰 各セクションとも3位まで入賞、特別賞1

参加申込み方法

5/26までにHP内の申込みフォームから

HPをご覧になれない方はメールまたは例会での直接申込みも可。

5/27以降の申込みは、1Rが不戦となることがある。

競技主任 松戸チェスクラブ 田畑穣<chessアットマークjf7.so-net.ne.jp

HP http://www003.upp.so-net.ne.jp/hpmtmd/

 

 

トーナメントスケジュール

10:00 開場

10:10 集合

10:30 1R開始

13:20 2R開始

15:20 3R開始

17:20 4R開始

19:30 表彰式 


全日本選手権2011 Review(1) -Exchange Sacrifice-



Play like Great Petrosian
 




Exchange Sacrifice
はこの全日本で強く意識していた戦略でした。特に黒番において、「マテリアル・バランスを崩し、難解なポジションに持ち込んで勝負をつける」というのは、大会当初から私の頭にあった勝ちの構想でした。R.3の篠田くんのゲームとR.5の山崎くんとのゲームではこのExchange Sacrificeが成功しましたが、すでに書いたとおり、後者では最後にアドヴァンテージを手放してしまいました。ここで分かったのは、Exchange Sacrificeをしたあとは、あくまでもExchange downであり、アドヴァンテージをキープしながら勝ちに結び付ける方法はそう多くはないということです。つまり、きちんと勝ち切るには最後まで正確な手筋が必要になります。今回の全日本ではR.5のあと、もう一度Exchangeを切るチャンスが巡ってくる予定でした。

 


     Nakamura N. (2041)
Baba M. (2217)

               Japan Chess Championship 2011 (7)

                            position after 16...exf5

 

ここで私は大いに17.Nxf5 とポーンを取り返してくるのを期待していました。これに対して17...Rxf5! が私の用意していたExchange Sacrificeで、18.Rxf5 Nxe3 19.Bxe3 Qxe3+ 20.Kh1 Qg3で黒勝勢の予定でした。本譜は残念ながらこのサクリファイスが実現することなく、17.Nc6? Bxc6 18.Bxc4 Qe5 19.Bb3 Qh2+ 0–1で終了しました。

 

今年の全日本選手権ではいくつかのゲームで同じテーマが現れましたので、ここに紹介します。

 

Sakai Hibiki (1893)

Nakamura Ryuji (2112)

Japan Chess Championship 2011(4)

 

1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5 a6 4.Ba4 Nf6 5.0–0 b5 6.Bb3 Bc5 7.c3 d6 8.d4 Bb6 9.Bg5 0–0 10.a4 Rb8 11.Na3 Bg4 12.axb5 axb5 13.Nxb5 h6 14.Bxf6 Qxf6 15.Ra4 Ne7 16.h3 Bc8 17.Kh2 Ng6 18.g3 Bd7 19.Bc4 Bxb5 20.Bxb5 Bxd4 21.Bc4 Bb6 22.Kg2 c6 23.Ra6 Rfd8 24.Bb3 d5 25.exd5 e4 26.Nh2 Ne5 27.Ng4 Nxg4 28.hxg4 cxd5 29.Bxd5




[
白はポーンアップであり、かつピースもアクティブです。ゆっくりとポジションを強化していけば白のワンポーンが勝負を決めることになりそうですので、ここは黒にとって1択です。] 29...Rxd5! [Yes!] 30.Qxd5 Qf3+ 31.Kh3 [31.Kg1? Qxg3+] 31...Bxf2 32.Qe5 Rxb2




[
エクスチェンジの代償は十分です。黒は白キングへのアタックと強力なパスポーンを得ました。白は少なくとも自身のキングへのアタックは緩和したいので、ここは本譜のようにクイーンを交換しにいくのがベストだと思います。] 33.Ra8+ Kh7 34.Qf5+ Qxf5 35.gxf5 e3 36.Re8 Rc2 37.Kg2 Rxc3




38.Rxf2?
[ルークを返すタイミングはここではありませんでした。このあと、白はうまくディフェンスするのが難しくなります。] 38...exf2 39.Kxf2 Rc5 40.g4 h5! 41.Re7 f6 42.Kg3 Kh6 43.Re3 Kg5 44.Re7 Rc3+ 45.Kg2 hxg4 0–1

 

Sugimoto Koichi (1899)

Amgalanbaatar R. (2161)

Japan Chess Championship 2011(8)

 

1.d4 d5 2.c4 c6 3.Nf3 Nf6 4.e3 Bg4 5.Qb3 Qb6 6.Ne5 Qxb3 7.axb3 Bf5 8.Nc3 e6 9.c5 Nbd7 10.Nxd7 Nxd7 11.b4 Be7 12.b5 0–0 13.b4 Nb8 14.b6 Na6




[
白のクイーンサイドのみで勝負を決められます。] 15.Rxa6! [Yes!  15.Bxa6 bxa6 16.Rxa6 axb6 17.Rxb6 Rfc8! aファイルからの反撃を許します。] 15...bxa6 16.b7 Rab8 17.Bxa6 [b5] 17...e5! [センターを開きにいくのと同時にBf5-d7c6を守りにいけるようにする良い手です。]




18.0–0?!
[キャスリングはいつでもベスト・ムーブとは限りません。18.dxe5! Bd7 19.Ne2としてナイトでd4のマスを抑えるのが良かったでしょう。] 18...Bf6 19.Rd1?! [Too Passive!  ここは白にとって決定的なチャンスでした。19.b5! exd4 20.exd4 Bd7 21.Nxd5! cxd5 22.c6は、ポーンのパワーがルーク1つを凌ぎます。]



                               ANALYSIS  DIAGRAM

 

19...Rfe8 20.Kf1 Re7 21.b5 Bd7 22.Ba3 Re6 23.b6? [白はb5-b6ではなく、cポーンを進める方法を考えなければいけませんでした! 23.e4!がラストチャンスです。] 23...axb6 24.cxb6 Be8 25.Bc5 Bd8 26.dxe5 Be7 27.Na4 Rxe5 28.Bxe7 Rxe7 29.Nc5 f5 30.Bd3 Rexb7 31.Nxb7 Rxb7 32.Rb1 Bd7 33.Ba6 Rb8 34.b7 Kf7 35.Ke2 Ke7 36.Kd3 Kd6 37.f3 Be8 38.Kc3 Bf7 39.Kb4 Be8 40.Ka5 Kc7 41.Re1 Bd7 42.Rb1 Re8 43.Bd3 Rb8 44.Ka6 c5 45.e4 fxe4 46.fxe4 Bc6 47.exd5 Bxb7+ 48.Ka5 Ra8+ 49.Kb5 Kd6 50.Bxh7 Bxd5 51.Rd1 Rb8+ 52.Ka5 Kc6 0–1

 


最後に紹介するゲームは、私が考えるに今大会のベスト・ゲームであり、
Petrosianのスタイルに最も近づいたものです!

 

Amgalanbaatar R. (2161)

Kojima Shinya (2365)

Japan Chess Championship 2011(10)

 

1.e4 c6 2.d4 d5 3.e5 c5 4.dxc5 Nc6 5.Nf3 Bg4 6.Bb5 Qa5+ 7.Nc3 e6 8.Be3 Nge7 9.a3 0–0–0 10.b4 Bxf3 11.gxf3 Qc7 12.Bxc6 Nxc6 13.Bf4 a6 14.Bg3 g5! 15.Qe2 h5 16.h4 Bg7 17.0–0–0 Bxe5 18.b5 Bxg3 19.fxg3 axb5 20.Nxb5 Qxg3 21.Nd6+ Kb8 22.Rd3 Ne5 23.Rb3




23…Rxd6!
[Yes!!  待ち構えていたExchange Sacrificeです!] 24.cxd6 Nc4 25.Qh2 gxh4 26.f4 Qg7! 27.Kb1 Qd4! 28.Ka2 Nxd6 29.Rhb1 Rc8 30.R1b2




30…Ne4!!
[キングの前のポーンをチェックで取らせる大胆な判断です。] 31.Rxb7+ Ka8 32.Qh1 Nc3+ 33.Ka1 Qf2!! [クイーンとナイトの2つの駒のみで完全に白クイーンの動きを抑えていることに注目してください! 狙いはRg8-Rg1+など。] 34.R7b6 Rc7 35.Qc1 h3 36.Rb8+ Ka7 37.Rh8 h2




[
Exchange Sacrificeのおまけでついてきたポーンが勝負を決めます。] 38.Rxh5 Qg1 39.Rb1 Nxb1 40.Qxb1 Rb7 0–1


新潟国際親善チェス大会2011



新潟での国際親善チェス大会は、今年も7月に開催予定です。

 

http://sites.google.com/site/kokusaishinzenchesutaikai/

 

イベント自体は1日ですが、この大会はいつもポスターがしっかり作られていて、好感が持てます。昨年は「今年こそ出る」と言っておきながら結局出ませんでした。本当は「今年こそ」と言いたいところですが、7月の予定は未定であり、あまり言い過ぎるとデルデル詐欺になってしまうので、こっそりスケジュールを頭の中に入れておく程度に留めておきます。


QUCC & SCC

九州大学チェスクラブ(QUCC)と上智大学チェスサークル(SCC)のページができましたので、以下にリンクをあげておきます。

 

QUCC : http://qdaichess.blogspot.com/

SCC : http://sophiachesscircle.blog91.fc2.com/

 

これで、活動はしているもののホームページを持たない大学のチェスサークルは早稲田くらいでしょうかね!


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