7/28のみとじんさんのコメントを見て、一つ捕捉すべき事項があると思ったので、ここに書きます。
参加者一覧表がレーティング順になった
ラウンドロビントーナメントでは、リスト(No)で全てのゲームの色と対戦ラウンドが決定します。たとえば、R.1はNo.1が白番でNo.10と対戦します。
R1 1-10 2-9 3-8 4-7 5-6
R2 10-6 7-5 8-4 9-3 1-2
R3 2-10 3-1 4-9 5-8 6-7
R4 10-7 8-6 9-5 1-4 2-3
R5 3-10 4-2 5-1 6-9 7-8
R6 10-8 9-7 1-6 2-5 3-4
R7 4-10 5-3 6-2 7-1 8-9
R8 10-9 1-8 2-7 3-6 4-5
R9 5-10 6-4 7-3 8-2 9-1
10人のラウンドロビンであれば、基本的にNo.1〜No.5が白を一回多く持つことになるので、クロステーブルでプレーヤーをレイティング順に並べると、レイティング上位のプレーヤーが圧倒的に優遇されます。そのため、本来ならばNoを決めるくじ引きを行わなければいけません。海外のラウンドロビントーナメントでは必ずやられているので、皆さん、Chessbase Newsなどで見られたことはあるかと思います。
さて、今回はこのくじ引きを行っていないですし、それに代わることも行っていません。従って、リストを遵守してペアリングを決めると、上に書いたようにNo.1〜No.5が白を一つ多く持つことになります。それもどうかと思い、今回はAグループとCグループではNo.6〜No.10が白を一つ多く持つよう、作為を加えてあります。簡単に言うと、R.1はNo.1が白番でNo.10と対戦するところ、色を逆にしてNo.10が白番でNo.1と対戦するようにしたということです。
R1 10-1 9-2 8-3 7-4 6-5
R2 6-10 5-7 4-8 3-9 2-1
R3 10-2 1-3 9-4 8-5 7-6
R4 7-10 6-8 5-9 4-1 3-2
R5 10-3 2-4 1-5 9-6 8-7
R6 8-10 7-9 6-1 5-2 4-3
R7 10-4 3-5 2-6 1-7 9-8
R8 9-10 8-1 7-2 6-3 5-4
R9 10-5 4-6 3-7 2-8 1-9
ちなみにBグループはそのような作為を加えていません。全てのグループでNo.6〜No.10が白を一つ多く持つのもどうかと考えたからです。
公表したペアリングの裏には、このようなことがあったということをまず、プレーヤーの皆さんにはご理解いただきたいと思います。その上で、色はそれほど気にせず戦ってもらえたらよいと思っています。大切なのは、「このトレーニングで何を得るか」ですから。