全日本選手権が閉幕しました。
http://chess-results.com/tnr429627.aspx?lan=22&art=1&rd=10
5日間、10Rの大会を制したのはFM青嶋未来くんでした。9勝1ドローの圧倒的な戦績で、初優勝を果たしました。Congratulations!
彼は大会に出始めた初期のころから全日本選手権優勝とFMタイトル獲得を目標にしていて、それを両方わずか4年足らずで達成したのですから、あらためてそのポテンシャルの高さには舌を巻きます。(私は全日本選手権優勝まで10年、FMタイトル獲得まで20年かかりました...)
2位は1P差の8.5PでIM小島慎也くんでした。2012年以降、ほぼ毎年惜しくも優勝を逃し続けてきた彼ですが、今年も2位に甘んじてしまいました。(私は今年こそは優勝すると信じていたのですが...)もちろん、全日本選手権が全てではありませんが、日本トップランカーとしての全日本チャンピオンをまた見てみたいものです。
3位は7PでIM南條遼介くんでした。彼は序盤にポイントを落としたのち、1位2位の2人との直接対決を落としましたが、最終的には単独3位に落ち着きました。1位〜3位は2300+のプレーヤーであり、彼らがなぜ2300+なのかを示した結果だと思います。
4位はオーストラリアの10代、Asaka Samuelくんでした。全日本選手権前の4月に、キャンベラとシドニーで立て続けにオープントーナメントがありましたが、日本の大会を選び、入賞。彼は今回レイティングを大きく稼ぎ、次の計算で2200+になる予定です。近い将来、マスターのタイトルを獲得するのは間違いないでしょう。
大会を通して見ると、前半戦良かったものの後半戦崩れたり、前半戦悪かったものの後半戦で追い上げたり、または勝ったり負けたりを繰り返したり... 様々な参加者がいたと思います。
チェスは技術とメンタルと体力の3点が備わっていないとなかなか結果には結びつかないものです。全日本選手権の参加者は「チェスを楽しみたい」というよりは「強くなりたい、結果を残したい」と考えている人のほうが多いと思うので、また1年足りなかった部分をトレーニングし、来年の全日本選手権に再チャレンジしてもらえば良いですね!
今大会はNCSとなって初の全日本選手権ですが、参加者の皆さんの意見を聞いていると、会場が綺麗で便利、運営全般も良く満足だったとのことで、これが日本の大会のスタンダードになると良いと思います。
大会期間中、大会の進行をずっと中国から見ていましたが、非常に楽しめました。Thanks for all!!