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Shanghai chess club

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中国駐在になってから2ヶ月が経ちました。突然の報告にはなりますが、この先しばらく日本からは離れ、私の活動地は主に中国(付近)になります。(もちろん、ちょくちょくは帰国しますが)

 

先日のBatumi OlympiadではOpenWomenセクション共に中国が優勝したり、中国のトッププレーヤーのDing Lirenがレイティング2800を超えたりと、ますます勢いに乗る中国ですが、中国国内のチェス事情は世界にはあまり知られていないと思います。そこで、私がこちらにいる間、少しずつ中国のチェス事情を探っていこうと思っています。

 

 

中国では大きく分けて、中国チェス協会の主催するイベントと、中国チェス協会とは無関係な各都市で活動するチェスクラブのイベントがあります。

 

中国チェス協会の主催するイベントにはリーグ戦、オープン・トーナメント、少年少女を対象にしたトーナメントなどがありますが、外国籍の一般の愛好家が参戦できるのは数少ないオープン・トーナメントくらいでしょう。このオープン・トーナメントの情報も中国チェス協会のHPで中国語でしか案内されていないことが多く、取っ付きにくいのが難点です。さらに、今、河北省の邢台という都市で開かれているオープン・トーナメントは、参加者55名と小規模ですが、参加者の平均レイティングが2277と、マスターレベルのプレーヤーでないと少し敷居が高いトーナメントになっています。日本のプレーヤーが中国を選ばず、マレーシアやタイといった東南アジアのオープン・トーナメントに参戦するのは自然なことなのでしょう。

 

中国チェス協会とは無関係に各都市で活動するチェスクラブはいくつかあり、私が確認した限り、北京、上海、広州、深圳、香港といった大都市では何らかの活動があるようです。ローカル・クラブは、主に駐在の外国人や現地の愛好家が設立したクラブで、定期的に集まってゲームをし、長期間のトーナメントはなく、あってもブリッツ・トーナメントorラピッド・トーナメントです。長いタイムコントロールでゲームをする場合には、何週間かのスパンでのリーグ戦の形式をとることはあります。なお、ローカル・クラブでの活動には中国のマスター達は基本的に来ません。(各クラブが国内外のGMIMに同時対局やレクチャーを依頼することはあります。)

 

私はどちらかと言えば、より真剣で、ある程度のレベルが期待できる、中国のマスター達が参戦するトーナメントのほうに参戦したいのですが、ローカル・クラブの活動も見ておくべく、先日、Shanghai chess clubに立ち寄りました。今回はそちらのクラブでの活動の一部を紹介したいと思います。

 

 

Shanghai chess clubHP

http://www.shanghaichess.com/

 

Shanghai chess club2007年に設立されたクラブで、毎週、月曜と木曜の夜に活動しています。私が訪れたのは木曜の夜でした。木曜日は衡山路の徐家駅近くのPark Tavernというレストランの2Fを借り切ってブリッツ・トーナメントを開催しています。

 

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18:00頃から店の人間によって会場がセットされ、19:30から参加受付、20:0022:00がスイス式の6Rのブリッツ・トーナメントとなります。私が会場に着いたのは19:00頃でしたが誰もおらず、1ドリンク制とのことだったので、青島ビールを飲みながら待つことに。

 

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結局、この日に集まった全員がブリッツ・トーナメント参加目的であり、20:00を少し回ったところでR.1が開始となりました。参加費は30人民元(500円くらい)で、持ち時間は5m+3sと少し余裕のあるものでした。参加者は国籍が様々で、ここは中国か?!と思うくらい中国語が全くなく、そういった意味では新鮮な経験でした。GM1人とFM1人以外は2000未満のプレーヤーでしたので、メインのライバルは2人でした。

 

 

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Rogovski (GM,2461,UKR) - Baba (FM,2303,JPN)

                             Shanghai 2018

                                Black to move

 

ここで、一度bxc5を入れるべきか悩みましたが、次の1手の誘惑に勝てませんでした。

 

1...Qh3!

 

このクイーンを白が取れないことを利用して、g2への圧力をかけます。次の白の切り返しは想定内でした。

 

2. Qxg6! Qh1+ 3. Kf2 Qxc1

 

3...Qxg2+ 4. Ke1 Qg1+ 5. Kd2 Qd4+ 6. Qd3! では攻めが続かないので、おとなしくルークを取り返します。

 

4. Qe6+ ½–½

 

白からパペチュアルチェックを入れ、ドローに。4.cxd6などで勝負に出ても、4…Qh1g2を守ることはできないので、白はパペチュアルチェックを入れざるを得ません。

 

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残りのゲームは全勝で5.5Pとなり、Rogovskiとポイントは並びましたが、タイブレークで優勝となりました。170人民元のPark Tavernのクーポン券をもらいましたが、おそらく期限内に使うことはないと思います

 

結果は以下の通りです。

http://chess-results.com/tnr383722.aspx?lan=22

 

 

このトーナメントには誰でも参加できるので、皆さんも上海に滞在されることがあれば、ぜひ立ち寄ってみて下さい。


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