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学生選手権2010 Review (1)

学生選手権の棋譜集が届きました。

昨年までは全ゲームを
PGNファイルにまとめるのにあたり、各自に提出してもらった棋譜をディレクターが入力する形を取っており、出来上がるまで少々時間を取っていました。しかし、今年は小島君が運営に専念し、大会進行とともに棋譜入力を終えてくれました。

 

ちょうど年末で時間もあるため、学生選手権のゲームをゆっくり見ていこうと思います。

 

Round1

 

初戦はちょうど1800+ vs 1800-という構図でした。完全スイス式の初戦は圧倒的に上が有利で、結局1800+側の全勝で終わりましたが、ゲームは一筋縄にはいきませんでした。

 


      Kuwata S. (2060) – Shinoda T. (1760)

                 Position after 24…Qd5-c4

 

25.Bd5??

 

桑田くんはクイーンの横の利きを見ていなかったのでしょうか。私が考えるには、25.Qd5! bxc3 26.Qxc4 bxc4 27.Bxc6 Ra2 28.bxc3! Bxf2+ 29.Kf1 Bxe1 30.Kxe1±とするのが良かったと思います。

 

25...Qxf4 26.Qf3

 

ここで重要なのは、26.Bxc6 Bxf2+ 27.Kh1に対して27…Bxe1! があり、28.Qxe1□と取り返さなければいけないところです。(28.Bxa8?? Qf1# 1手の差で黒は28...Rd8とルークを当たりから避け、エクスチェンジアップし、そのまま黒勝ちです。

 

26...Qxf3 27.gxf3 bxc3 28.bxc3

 


 

28…Ra2??

 

衝撃のブランダーでした。ぱっと思いつく限り、28...Ra6! 29.Bxc6 Bxf2+ 30.Kxf2 Rxc6としてルークエンディングに持っていくのが分かりやすいと思います。1ポーンアップの上、白のポーンはバラバラですので、このエンディングは黒が勝つでしょう。

 

29.Bxa2+- Ba5 30.e6 Ne7 31.exf7+ Kf8 32.Re4 g5 33.Re5 c6 34.Rc5 Nd5 35.Rxc6 1–0

 


        Ohtsuka S. (1695) – Sato K. (1991)

                 Position after 11.Bb2-xd4

 

ここは11…cxd4でピース取り返す1手ですが

 

11...Bxe2??

 

12.Bxf6! で黒はピースダウンです。こういう駒の取り合いは間違えてはいけないのですが

 

12.Qxe2??

 

お返しのブランダーです。

 

12...cxd4

 

以下、ドロー模様になりつつも、白のブランダーで勝負が決し、37手で黒勝ち。このゲームは私も見ていましたが、ノロウイルスで体調の悪そうな要くんがこのあと優勝するとは夢にも思っていませんでした。


コメント
試合中気づきませんでしたが、25.Qd5には25...Qe2があります。26.Rf1ができないので、Rd8からQが落ちます。
25.Qf3なら黒の反撃がなく、c6を取って白勝ちでした。
  • skuwata
  • 2010/12/29 1:33 PM
なるほど。25...Qe2!ですか。それは見えなかったです。
  • bmasahiro
  • 2010/12/29 2:45 PM
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