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Closed Training Vol.3 Review (1)

Closed Training Vol.3もスタートしてから早3週間が経ちました。各グループでは順調に試合が組まれ、こなされているようです。慶応CCホームページへの途中経過(試合日程、結果、ゲーム等)のアップも速く、あらためて運営人数を増やしてよかったと思っています。

 

ゲームを見ていると、それぞれドラマがあるようです。今回はその中からいくつか紹介したいと思います。

 

Morimoto Daijiro (1885)

Kuwata Susumu (2055)

Closed Training Vol.3 [Group C] 2010(1)

 

まず1RCグループではClosed Training New Faceの森本君が桑田君に勝ちました。カロカン メインラインの典型的な戦いになりましたが、最後のクイーンエンディングで黒に決定的なミスが出ました。

 

1.e4 c6 2.d4 d5 3.Nc3 dxe4 4.Nxe4 Bf5 5.Ng3 Bg6 6.h4 h6 7.Nf3 Nd7 8.h5 Bh7 9.Bd3 Bxd3 10.Qxd3 e6 11.Bd2 Qc7 12.0–0–0 Ngf6 13.Ne4 Nxe4 14.Qxe4 Nf6 15.Qe2 0–0–0 16.c4 c5 17.Rh4 cxd4 18.Rxd4




18…Bc5 19.Bf4 Qb6 20.Rxd8+ Rxd8 21.Rxd8+ Kxd8 22.Ne5 Ke8 23.Nd3 Bd4 24.Be5 Ke7 25.g4 Bxe5 26.Nxe5 Qd4 27.f3 Nd7 28.Nxd7 Kxd7 29.Kc2 Kd6 30.b4 f6 31.a3 Qa1 32.Qd3+ Ke7 33.c5 Qa2+ 34.Kd1 Qa1+ 35.Ke2 Qe5+ 36.Kf1 Qh2 37.Ke1 a6 38.Kd1 Qe5 39.Kc2 a5 40.Kb3 Qc7 41.Qg6 a4+ 42.Kxa4 Qc6+ 43.Kb3 Qxf3+ 44.Ka4 Qd1+ 45.Kb5 Qd7+ 46.Kc4 Qd5+ 47.Kc3 Kf8 48.Qd3 Qe5+ 49.Kc4 Qf4+ 50.Qd4 Qf1+ 51.Qd3




51…Qxd3+??

 

クイーン交換したあとのポーンエンディングは白勝ちです。キングサイドではポーン数42と、黒が大きく優位ですが、白のg,hポーンは黒ポーンをがっしり抑え込んでおり、実質は32くらいです。本譜では白がクイーンサイドでポーンブレークを決めました。

 

52.Kxd3+- Ke7 53.b5 Kd7 54.a4 Kc7 55.a5 Kd7 56.Ke4 Kc7 57.Kd4 Kd7 58.Kc4 Kc7 59.c6! bxc6 60.b6+ Kb7 61.Kc5 e5 62.a6+! 1-0

 

Nanjo Ryosuke (2307)

Nakamura Ryuji (2183)

Closed Training Vol.3 [Group B] 2010(2)

 

2Rは、どのグループでも1番シードと2番シードが対戦します。トーナメントとしての盛り上がりを考えると、その対戦はトーナメント終盤にあったほうが良いかと思いますが、Closed Trainingの趣旨はあくまでもトレーニングです。対戦順番は気にしなくてよいでしょう。

 

1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5 a6 4.Ba4 Nf6 5.0–0 b5 6.Bb3 Bc5 7.a4 Rb8 8.c3 d6 9.d4 Bb6 10.Na3 0–0 11.axb5 axb5 12.Nxb5 Bg4




13.d5?

 

「白のビショップのラインを閉じ、黒のビショップのラインを開く」非論理的な手です。センターが閉じれば、黒はNf6-Nh5f7-f5から白キングを直接攻撃しにいけます。

 

13…Ne7 14.Bc2 Ng6 15.Qd3 Nh5 16.g3 f5 17.exf5 Bxf5 18.Qxf5!? Rxf5 19.Bxf5 Nf8 20.c4 Qf6 21.Be4 h6 22.Be3 Bxe3 23.fxe3 Qd8 24.Ra7 Nf6 25.Nd2 Ng4 26.Rf3 Ra8 27.Rxc7 Ra1+ 28.Nf1 Qg5 29.h4 Qh5 30.Rc8 Nf6 31.Nxd6 Qg4 32.Kg2 Nxe4 33.Rfxf8+ Kh7 34.Rh8+ Kg6




怪しくクイーンをサクリファイスしたあとのこの局面。南條君はワンチャンスを逃しませんでした。

 

35.Rxh6+!! Kxh6 [35...gxh6 36.Rg8+] 36.Nf7+ Kh7 37.Rh8+ Kg6 38.Nxe5+ Kf5 39.Nxg4 Kxg4 40.Re8 Nf6 41.Re5 Nh7 42.Nh2# 1-0

 

Yamada Kohei (2157)

Baba Masahiro (2221)

Closed Training Vol.3 [Group C] 2010(2)


こちらは
Cグループの
1番シードと2番シードの対戦です。私はClosed Trainingを新しいオープニングを試す場でもあると考えているので、普段指さない(今まで指したことのない)ラインも積極的に指しています。

 

1.e4 e5 2.Nf3 Nf6 3.d4 Nxe4 4.dxe5 Bc5 5.Qd5




5.Bc4
でも非常にシャープな戦いとなります。私はBruzon-Ivanchuk Merida 2007のゲームでこのラインを研究していたため、序盤はほぼノータイムです。

 

5...Bxf2+ 6.Kd1 f5 7.Bc4 Qe7 8.Nbd2 c6 9.Qd3 b5




10.Bb3 a5 11.a4 bxa4 12.Bc4 Ba6 13.Rf1 Bb6 14.Bxa6 Nxa6 15.Nxe4 fxe4 16.Qxe4 0–0 17.Qxa4 Nc5 18.Qg4 Ne6




混沌から抜けだし、局面が落ち着きました。私はキングの位置の差で黒がかなり良いと思っていましたが、ここから難しくなります。

 

19.Ra3! d6 20.Re1! [fファイルのピンを外し、ナイトをフリーにする] 20...d5 21.Ng5 Nxg5 22.Bxg5 Qe8 23.e6 Rf2? 24.e7 Qg6? 25.Qe6+ Qxe6 26.Rxe6 Re8




27.Rg3?

 

ここは27.Rxc6 Rxg2 28.h4 Bg1 29.Rxa5 h6 30.Bf4 Rxe7 31.Rxd5で黒が頑張ってドローを取りにいかなければいけないところでした。

 

27...Bc7 28.Rg4 c5 29.Bh4 Rf1+ 30.Ke2 Rb1 31.Kd2 g6 32.b3 Rf1 33.Re2 Bf4+ 34.Kd3 Rd1+ 35.Kc3 Bh6! 36.Bf6 Rf1 37.Rh4? [37.Bh4なら37...Rd1で手を繰り返すしかない?] 37...Bc1! 38.Be5 Rxe7–+




白はワンポーンダウンの上、ピースの連携が取れていません。黒勝勢です。

 

39.Ra4 Rf5 40.Rxa5 Rfxe5 41.Rxe5 Rxe5 42.Rxc5 Be3 43.Rc7 d4+ 44.Kd3 Re6?! 45.b4 Bg1! 46.h3 Re3+! 47.Kd2 [47.Kxd4? Re7+; 47.Kc4? Rc3+] 47...Rg3 48.b5 Rxg2+ 49.Kd3 Rg3+ 50.Ke4 d3! 51.cxd3 Re3+ 52.Kd5 Rxd3+ 53.Ke6 Rxh3 54.Kf6 Bd4+ 55.Ke6 Rf3 [消費時間 : 327 : 3326] 0–1


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