<< Summer Open 2009 -Young Talents get together- | main | Slav Defenceの世界-part8- by 小島慎也 >>

Summer Open 2009 -4 Winners-

今年のサマーオープンは4人同時優勝ということで幕を閉じました。

 

優勝 小島 慎也 (2312) 5P (南條1/2,上杉1/2)

南條 遼介 (2205) 5P (小島1/2,角谷1/2)

上杉 晋作 (2153) 5P (小島1/2,結城1/2)

上原 慎平 (1831) 5P (小島0)

 

当たりだけ見れば他の優勝者3人と対戦している小島君が優勝で良い気がしますが、レイティングを考えれば上原君の5Pも価値あるように思えます。また、最もファイティングスピリットを見せてくれたのは南條君だったと思います。上杉君は.... 日本の大会に顔を出してくれただけでも十分です!

 

大会のハイライトは5Rの小島-南條戦だったように思えます。非常に難解なゲームで解析には時間がかかりますので、このゲームはSelected Gamesのほうに回すことにしましょう。

          

この大会で気になったことをいくつか。

 

まず、イヤホンをしながら対局しているプレーヤー。チェスソフトによる不正がさんざん叫ばれている中、これは明らかにマナー違反です。よほど注意しようかと思いましたが、私は大会の参加者ではなかったため、やめました。私が対戦相手だったら間違いなく注意していたでしょう。

 

次にタッチアンドムーブ。黒が1...e6のあと、2手目にどういうわけかキングを触ってしまい、タッチを指摘されて2...Ke7?? と指さざるを得なくなったゲームがありました。ここでタッチ指摘する方もどうかと思いますが、やはりタッチを認めて2...Ke7?? などと指してしまっては負けです。タッチしていないと言い張れば大丈夫です。実際、国際試合においても、たいていこのようなケースではアービターはタッチ指摘を認めないと思います。というのは初心者でない限り2...Ke7?? と指すはずもなく、着手の意図など全く見られないからです。

 

最後に無断欠席。初日出て成績が芳しくなかったのか、2日目来なかったプレーヤーがいました。どういう理由があったか分かりませんが、来る気がなかったなら試合が組み合わされる前にその旨をオーガナイザーに伝えるべきです。そして試合が組まれた後にどうしても都合が悪くなって来られなくなったら事後で良いのでオーガナイザーと相手に謝罪をいれるべきです。(これはあったかもしれませんが)

しかしここで最も悪かったのは4R不戦だったにもかかわらず、続く5Rもそのプレーヤーを入れてペアリングされたことです。チェスの大会では1度無断で試合に出なければ、もうそのプレーヤーは大会からはじき出されます。それなのに5R6Rも試合が組まれて、試合ができなかった人が3人も出てしまいました。

 

オーガナイザーはもう少しシビアーに、そしてプレーヤーはもう少し常識を持ってプレーしてもらいたいと改めて感じた1日でした。


コメント
アメリカでは賞金額が大きな大会などでは、
あらゆる電子機器が勝ち星が一定以上になった選手に対してのみ、
禁止されます。
それと、TDからその機器を調べたいといわれれば提出し、
また相手からそれをはずすよう言われた場合は
はずさなければいけないのではと思います。

たとえばWorld Openでの特別Ruleでは
Players must submit to a search for electronic devices if requested by Director.
In round 4 or after(out of 9), players with scores over 80% and their opponents
may not use unauthorized headphones, earphones, or cellphones,
or go to a different floor of the building without Director permission.

ここでは別の階となっていますが
全米高校選手権などでは対戦中、選手はいっさい会場内から外にでられず、
トイレも会場内に設置されたようです。
たぶんCheating云々の場合はここまでしなければいけないのでしょうが
それもなんだか悲しい話です。
大きな大会ではトイレにいくときに、会場すぐ外で待ち受けるTDに
トイレにいくからと了解をとるようにいわれることもあります。

ただしそれ以外は、

アメリカなどでは特に若者などはイヤホン、あるいはヘッドフォンで
音楽を聴きながらリラックスして(リズムにのりながら?)
対戦するのは普通の光景です。お国柄でしょうか?
音楽聴きながらランニングしているような感覚でしょうか。
だからといって決して真剣にやっていないわけではなく、
若いGMやIMの中にはそうしながらGMやIMになっていった人たちもいて
今も彼らはそのスタイルをかえていません。
最後まで聴いている人もいれば
いよいよ時間が差し迫ったとき「勝負」になったとき、
さっとipodをはずす人もいます。
また毎回音楽を聴く訳でもないようです。

途中で席をたつ、飲み物を飲む、スナックを食べる、
持ち時間が各最長3時間、一戦6時間もの長い時間を
1日2戦、最長12時間戦います。
どうやれば集中できるか、どのように使うかは個人個人ちがいます。
また外部の雑音をたつため、耳栓をする人もいます。

これらはマナー違反とは考えられていないようで禁止もされていません。
もともとの考え方、自分の力でチェスをするのが
当たり前でCheatingなどするはずはない
信用しているという事が根底にあるのでしょう。
  • Amie
  • 2009/07/22 9:10 AM
2日目不戦の方はたしかに多かったですね。
それぞれに事情があったかもしれませんが、途中棄権としたら大分迷惑な話だとは思います。
マナーに関してですが、これでも以前に比べるとだいぶ良くなったと思います。大声出したり、会場で喧嘩を始める人がいなくなりましたから…。今回当たった少年たちも非常に強いうえにマナーも良くて、感銘を受けました。
大会でまともな賞金も出ない日本においては基本的に不正行為はない、と信じたいです。
  • higapon
  • 2009/07/22 3:14 PM
試合中のイヤホンは少なくとも私たち日本でプレーしている人間にとっては違和感を感じます。今や携帯電話と音楽機器の機能が一緒になったものもあるので、やはり試合中はイヤホンはしない方が無難でしょう。

無断欠席は論外だと思います。早く日本が世界のスタンダードに追いつくためにも各々がきっちり総合的な競技力をつけるべきだと考えています。
  • bmasahiro
  • 2009/07/22 7:46 PM
私はこの件に関して馬場さんの意見に賛成です。

特に話を審判、TDの話だけに限定すると、
日本にはしっかりとした審判、TDが必要
だと思います。マナーが悪い、トラブルが
多いなどはプレーヤーの責任もさること
ながら、審判、TDなど、運営側の責任が
とても大きいと、私は感じています。

JCAでは審判に資格をもうけていますが
そのシステムがきちんと動いていません。
むしろ、全日本選手権クラスの運営でも
えっ???と思うような運営、裁定の例が
多くあること、それが残念です。ましてや
会場に審判がいないなどあり得ません!

JCAは世界に誇れるチェス文化を率先して
日本に広めていただきたいと思います。
そのためには審判、TDの資質を向上させる
ことが大きな課題になってくるでしょう。
  • kamiyakumo
  • 2009/07/23 7:23 PM
kamiyakumoさんはマナーや運営には非常に厳しいですね。これからも辛口なコメントお願いします。

今日、今回のゾーン選手権のアービターの一人である女の子と話をしました。彼女は現在大学2年生で、昔はチェスをプレーしていたけれど、時が経つにつれてアービターに興味を持ったそうです。今回はアービター見習い的な立場で色々と勉強しています。日本で国際アービターを増やすには、国内で国際トーナメントを頻繁に開けるようにならなければいけませんね。
  • bmasahiro
  • 2009/07/24 1:12 AM
このようなところに書き込むのは初めてですが、不特定多数の方に発信するのは、責任重大ですね。内容によっては、個人を特定できる表現は控えるように心がけたいものです。
ところで、タッチムーブについてですが、私の知っているチェス教室では、生徒は、プレーヤーとしてのスポーツマンシップについても教わっていました。その精神に従い、タッチムーブについてももちろん教えられます。後輩を指導されるときや他のチェス教室では、タッチムーブについてどのように指導されるのでしょうか。指導者によっていろいろなのでしょうね。興味深いものがあります。   
  • kiki
  • 2009/07/24 5:15 AM
イヤホンはNGで、ストローハットはOK?
  • toto
  • 2009/07/24 12:47 PM
帽子はだいたいOKです。ただ、耳までかぶるようなタイプは怪しまれる可能性があります。
  • bmasahiro
  • 2009/07/24 1:40 PM
タッチアンドムーブは故意に(deliberately)
駒に触った場合のみ適用されるルールです。
しかし、アービターにすれば、何とも適用が
難しいルールです。実際に目撃していること
は稀ですし、証人がいても安易にその人を
信用するのは不公平です。その1手で優勝が
決まる、お互いにかっかしている、しかも
一人は自分の友人…そのような修羅場を想像
してみてください。アービターは大変です!

ネット上の批判は自分に帰ってきますね。
自分はちゃんと裁定できるのか??

とにかくJCAがさらによい方向に進んで
ほしいと思っています。次世代のため。

ところで、馬場さん、小島さん、ベトナムで
の成功を祈ります。がんばってください!
ください!
  • kamiyakumo
  • 2009/07/25 10:05 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< June 2020 >>
selected entries
categories
archives
recent comment
recommend
recommend
recommend
recommend
recommend
recommend
recommend
recommend
recommend
recommend
recommend
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM