Brugge Masters 2018 Report5

最終ラウンドは2043のプレーヤーに黒番。ポイント的にもレイティング的にも勝って終わりたいところです。ボードには主催者側からベルギーチョコレートとオレンジジュースの差し入れがありました。

 

Round9

Babaoglu, Cumhur (2043,TUR)

Baba,Masahiro (FM,2306,JPN)

Brugge Masters 2018(9)

 

1. e4 c5 2. Nf3 d6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 a6 6. Be3 e5 7. Nb3 Be7 8. f3 Be6 9. Qd2 O-O 10. g4? d5!

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[相手のムーブ・オーダーのミスを突いて、オープニングで早くも優勢に。このd5の突きを防ぐためにも10.0-0-0が正解です。このあとはあっという間に勝勢となります。]

11. Bc5 d4 12. Bxe7 Qxe7 13. Ne2 Nc6 14. Ng3 Rac8 15. Nf5 Bxf5 16. gxf5 Nb4 17. Bd3 Nh5 18. h4 Nf4 19. f6 Nbxd3+ 20. cxd3 Qxf6 21. Rc1 Rxc1+ 22. Nxc1 Rc8 23. Ne2 Ng2+ 24. Kf2 Ne3 25. Qb4 h5 26. Qxb7 Rc2 27. f4 exf4?

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[ここでなぜ27...Qxf4+が見えていなかったのは謎ですが、直前の27.f4に少なからず動揺したからだと思います。28.Ke1 Ng2+ 29.Kd1 Qd2#でメイトです。]

28. Qb8+ Kh7 29. Kf3 Ng4 30. Nxf4 Ne5+ 31. Kg3 g5 32. Qxe5 Qxe5 33. hxg5 0-1

 

これで6Pとなり、220人中20位で終了。スタート順位は21位だったので、だいたい順当です。レイティングは-3と少し落としましたが、2300はキープすることができました。

 

大会後は気になっていたBrugge旧市街の日本レストランで昼食をとった後、Bruggeから30分ほどで行ける中世の街並みを残したGentまで足を延ばしました。

 

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翌日、港町のOostendで海を眺めたあと、帰路へ。

 

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久しぶりの海外大会は十分楽しめた、満足のいくものとなりました。Brugge Mastersはおすすめの大会です。

 

 

Chessbase Newsでの記事

https://en.chessbase.com/post/bruges-masters-2018

 

最終結果

http://chess-results.com/tnr371497.aspx?lan=22&art=1&rd=9

 

 


Brugge Masters 2018 Report4

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大会4日目は黒で2041のプレーヤーと。黒番ですが、レイティングを取り戻す必要もありますし、ここは勝つしかありません。

 

Round7

Quinones Maletti, Julio Guillerm (2041,DEN)

Baba,Masahiro (FM,2306,JPN)

Brugge Masters 2018(7)

 

1. e4 c5 2. Nf3 d6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 a6 6. Be3 e5 7. Nb3 Be7 8. Bc4

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[これまで数多くのNajdorfのラインを経験してきましたが、English attackSozin attackをミックスしたようなこのラインは初めてです。プリパレーション内でしたが、まだまだ手はあるんだなと思わされました。]

8...O-O 9. f3 Be6 10. Nd5 Nbd7 11. Qd2 Rc8 12. Na5 Bxd5 13. exd5 Qc7 14. O-O Nb6 15. Bb3 Bd8 16. c3 Nbxd5 17. Bxd5 Qxa5 18. Bxb7 Rb8 19. Be4 d5 20. b4 Qa3 21. Bxd5 Nxd5 22. Qxd5 Qxc3 23. Bc5 Bb6 24. Rac1 Qxb4 25. Qxe5 Rfe8 26. Qd6 Qb2 27. Bxb6 Rxb6 28. Rce1 Rc8 29. Qd7 Rbb8

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[メジャーピース以外の駒交換が終わり、ドロー模様に。しかしすぐにはドローを受けず、白にプレシャーを与え続けるようなセットアップを考えます。]

30. Rf2 Qb6 31. Qd2 h6 32. g3 Rd8 33. Qc2 Rbc8 34. Qb2 Qc6 35. Qb3 Qf6 36. Qe3 Rc3 37. Qe4 Rcd3 38. Kg2 Qc3 39. Qe5 Qc6 40. Qe4 Qb6 41. Qa4 Kh7 42. Qe4+ g6 43. Qc4 R8d7 44. Qf4 Kg7 45. Qe5+ Qf6 46. Qc5

[白はクイーン交換せず、クイーンを残してディフェンスすることに。ドローを狙うなら、クイーンは交換したほうがドローにしやすいと思います。]

46...R7d5 47. Qc2 Rc3 48. Qe4 Rcd3 49. Qe2 h5!

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[h5-h4を見せ、白にh4を突かせ、白キング前を弱めます。]

50. h4 Qc3 51. Qe4 Rf5 52. Ref1 a5!

[端ポーンをa3まで進めておくのはあとあと有効です。]

53. Qe2 Kh7 54. Rd1 Re3 55. Qf1 a4 56. Rc1 Qa3 57. Re1 Rc3 58. Qe2 Qc5 59. Qd2 a3 60. Qe2 Qc6 61. Rb1 Qc7

[少し時間を使って61... Rfxf3を考えましたが、62. Rxf3 Rc2 63. Re1 Kg7 64. Qf2 Rxf2+ 65. Kxf2では黒は勝てません。]

62. Re1 Kg7 63. Qe4 Qc5 64. Qe2 Qd4 65. Rd1 Qc5 66. Re1 Rc4 67. Qe3 Qd6 68. Rd2 Qc6 69. Rf2 Rc3 70. Qd4+ Qf6 71. Qe4

[2度目のクイーン交換のチャンスでしたが、ここも換えてきませんでした。]

71...Kh7 72. Qe2 Rfc5 73. Qd2 Qf5

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[f3を狙うのはあきらめ、c2から2ndランクへのルーク侵入への方針転換をします。]

74. Qd1 Rd3 75. Qa4 Re5 76. Qb4 Rxe1 77. Qxe1 Qd5

[ルークを1つ交換し、バックランクを弱めました。お互いに時間切迫の時は、いろいろと状況を変えると相手が新しい状況に十分に対処できず、ミスが出やすくなるので、戦術的に効果的です。]

78. Qe2 Rd1 79. Qe7 Ra1 80. Qe2 Rb1 81. Qe3?? Qd1 0-1

[最後の最後に相手にミスが出て勝利。]

 

4時間半のゲームの後、まったく休みなしに次のラウンドがスタート。Brugge Mastersでただ1つ問題を挙げるとすれば、午前のゲームと午後のゲームのインターバルが短すぎること。午前のラウンドが10:00にスタートして午後のラウンドが15:00スタートだと、ちょっとでも午前のゲームが長引くと昼食をとる時間さえありません。

 

続いては中国の女子プレーヤーとでした。過去、中国の女子プレーヤーとの対戦は33ドローと勝ちがありません。(とはいっても皆、タイトルホルダーですが…)

 

Round8

Baba,Masahiro (FM,2306,JPN)

Du, Yuxin (2064,CHN)

Brugge Masters 2018(8)

 

1. e4 c6 2. Nf3 d5 3. exd5 cxd5 4. Ne5 Nc6 5. d4

[疲れていたのでCaro-Kannのメインラインには飛び込みません。相手もこのラインの経験がないことは明らかで、序盤から時間を使ってきます。]

5...Qb6 6. c3 Nf6 7. Bd3 g6 8. O-O Bf5

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[このストラクチャーではよくあるアイディアですが、ポーンの形を崩しておいて白が悪いはずはないと考え、ピース交換を受けます。]

9. Bxf5 gxf5 10. Qd3 e6 11. Nxc6 Qxc6 12. Re1 Ne4 13. f3 Nd6 14. Bf4 Be7 15. Nd2 Rc8 16. Rac1 Nc4 17. Nxc4 Qxc4 18. Qd2 Bf6 19. b3 Qa6 20. Bg5 Bg7 21. Bh6 Bxh6 22. Qxh6 Rg8 23. Qf6 Rg6 24. Qh8+ Kd7 25. Qxh7 Rcg8 26. Qxf7+ Kd8!

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[白のチェックが途切れ、黒にチャンス到来です。この大事な局面でg2の守り方を間違えます。]

27. g3? Qxa2

[ここにきてRxg3+がかなり受けにくいスレットであることに気づきます。28. Kh1には28...Rh8 29. h4 Rxh4+! で終わりです。]

28. Kf1 Qxh2 29. Qxb7 Rxg3 30. Qb8+ Ke7 31. Rxe6+

[ダメもとでもこう指してパペチュアルを狙うしかありません。]

31...Kxe6 32. Re1+ Kf6 33. Qd6+ Kg5 34. Qe7+ Kh6 35. Re6+ R3g6 36. Rxg6+ Rxg6 37. Qf8+ Kh7 38. Qf7+ Rg7 39. Qxf5+ Kh8?!

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[ここは39...Kg8! でチェックが途切れます。相手がパペチュアルを受け入れてくれたのはありがたかったです。]

40. Qf8+ Kh7 41. Qf5+ Rg6 42. Qf7+ Rg7 43. Qf5+ Kh8 44. Qf8+ ½–½

 

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つづく

 


Brugge Masters 2018 Report3

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3日目はセンサーボードでGM Korneevとの対戦。今はロシアからスペインに籍を移して主にコーチングで生計を立てているKorneevですが、全盛期は2680以上あったプレーヤーです。ありとあらゆるラインで経験豊富で、ほとんど対策しようがありませんでした。

 

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Round5

Korneev, Oleg (GM,2513,ESP)

Baba,Masahiro (FM,2306,JPN)

Brugge Masters 2018(5)

 

1. e4 c5 2. Nf3 d6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 a6 6. Be3 e5 7. Nf3 Qc7 8. a4 Be7 9. Be2 O-O 10. O-O b6 11. Nh4 g6 12. Nf3 Bb7 13. Qd3 Nbd7 14. Nd2 Rac8 15. Bf3 Nc5 16. Qc4 Qd8 17. Qa2 Ne6 18. Qb3

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18...Nd4?

[18...Nc5 19.Bxc5 Rxc5 20.Nc4b6を狙われるのを嫌い、打開策として指した手ですが、単純に20.Ne2でポーンが落ちることを見落としていました。このあとの指し手はさすがGMといったところで、チャンスを作らせてはもらえません。]

19. Bxd4 exd4 20. Ne2 d5 21. exd5 Nxd5 22. Nxd4 Qd7 23. Rfd1 Nf4 24. Bxb7 Qxb7 25. Qf3 Qc7 26. Ne4 Rfd8 27. g3 Nh3+ 28. Kg2 Ng5 29. Nxg5 Bxg5 30. h4 Bh6 31. c3 Bg7 32. Nc2 Qc4 33. Ne3 Qb3 34. Nd5 Re8 35. Rd2 Re6 36. Qf4 a5 37. Ra3 Qc4 38. Qxc4 Rxc4 39. b3 Rce4 40. Raa2 h5 41. Rd3 Bh6 42. Nc7 Rc6 43. Nb5 Kg7 44. Rd6 Rxd6 45. Nxd6 Re6 46. Nb5 g5 47. Nd4 Re1? 48. hxg5! Bxg5 49. Nf3 1-0

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[Korneevは中国のGM2人への勝ちも含む61ドロー2bye7.5Pで優勝。]

 

続く午後のラウンドは相手レイティングがガクッと落ちて1800台のプレーヤーと。試合開始20分を過ぎても相手が現れないので、もしかしたら来ないのかなと思いながら待っていましたが、時間いっぱいプレパレーションしていたみたいでした。

 

Round6

Baba,Masahiro (FM,2306,JPN)

Juciute, Einora (1828,LTU)

Brugge Masters 2018(6)

 

1. e4 e6 2. d4 d5 3. Nd2 Nf6 4. e5 Nfd7 5. Bd3 c5 6. c3 Nc6 7. Ngf3 cxd4 8. cxd4 f6 9. exf6 Nxf6 10. O-O Bd6 11. b3 O-O 12. Bb2 Qc7 13. Rc1 Bd7 14. Ne5 Qb6 15. Ndf3 Nb4 16. Bb1 Bb5 17. Re1 Bxe5 18. dxe5?!

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[午後のラウンドで疲れが出ている影響もあり、少し雑なプレーが続きます。ここはナイトで取るのが正解です。]

18...Ne4 19. Bd4 Qa6 20. Bxe4 dxe4 21. Rxe4? Qxa2 22. Bc5 Rfd8 23. Rd4 Nc6! 24. Rxd8+ Rxd8 25. Bd6 Be2 26. Qc2 Qxc2 27. Rxc2 Bxf3 28. gxf3 Rd7

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[ポーンの形を崩され、相手のピースのほうが働きもよいので、すでに黒良しです。]

29. Kg2 Nd4 30. Rc8+ Kf7 31. f4 Kg6 32. Bc5 b6 33. Bxd4 Rxd4 34. Kf3 Rd3+ 35. Ke4 Rxb3

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36. f5+!?

[ポーンダウンで厳しい白の唯一のチャンスはパスポーンを作ることだと考え、この手を狙っていました。]

36...exf5+ 37. Kd5 Rb2 38. Rc6+ Kg5 39. Rc7 Rd2+ 40. Ke6 Kg6 41. f4 Rd4 42. Rc3 Rxf4 43. Rg3+ Kh6 44. Rh3+ Kg6 45. Rg3+ Kh6 46. Rh3+ ½–½

[何とかドローに逃げることができました。]

 

 

この日は19:30から9Rのブリッツ・トーナメントがあったのですが、さすがに疲れていたので参加は見送りました。夕食をとったのち、観戦にだけ行ったのですが、皆さんベルギービールを片手に楽しんでいました。

 

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つづく


Brugge Masters 2018 Report2

大会2日目です。Bruggeにいる間、ずっと体が時差に慣れず、毎朝4時くらいには起きていました。ホテルの朝食会場が開くのが6時なので、開いたと同時に朝食をとり、そのあと街を散策しに行くのが日課となりました。

 

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Round3

Mitran, Anthony Cristian (2096,BEL)

Baba,Masahiro (FM,2306,JPN)

Brugge Masters 2018(3)

 

1. Nf3 Nf6 2. b3 g6 3. Bb2 Bg7 4. d4 O-O 5. Nbd2 c5 6. dxc5 Na6 7. e4 Nxc5 8. e5 Nfe4? 9. Nxe4 Nxe4 10. Qd5!

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[ナイトの帰り道がなく、一瞬、心臓が止まりました。絶望的になって10...Nxf2? と指しかけましたが、ここは落ち着いて次のオンリームーブを見つけられて良かったです。]

10...Nd6 11. O-O-O Ne8 12. e6!? Nc7 13. exf7+ Rxf7 14. Qe4 d5 15. Ng5 Qf8 16. Qh4 Bxb2+ 17. Kxb2 Qg7+ 18. Kb1 Rf8 19. Qg3 e5

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[黒はセンターのフレキシブルな2ポーンが強いのと、a5-a4aファイルを開いたり、Bf5Rc8からc2を狙いにいく手が分かりやすく、この時点で黒が勝ちにいけるポジションと考えました。この状況を打開するため、私も予想していた通り、白はエクスチェンジを切ってきます。]

20. Rxd5!? Nxd5 21. Bc4 Bf5 22. Rd1 Rad8 23. Rxd5 Rxd5 24. Bxd5+ Kh8 25. Nf7+? Rxf7 26. Bxf7 Qxf7 27. Qxe5+ Kg8 28. Qb8+ Qf8 29. Qxa7 Qc8

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[29.Qxb7にも29...Qc5があり、どちらにしてもc2が落ちます。これがあるため、25.Nf7+はダメです。]

30. Kb2 Qxc2+ 31. Ka3 Qc1+ 32. Kb4 Qe1+ 33. Ka3 Qe7+ 34. b4 Be4 35. Qe3 Qe6 36. f3 Bd5 37. Qa7 Qe2!

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[a2をビショップで取りにいっても勝ちでしょうが、クイーンで取れればメイトです。白クイーンでのチェックが途切れることを読んでクイーンをベストポジションにセット。]

38. Qb8+ Kg7 39. Qc7+ Bf7 40. Qc3+ Kh6 41. Qc1+ g5 42. Qa1 Qd3+ 43. Kb2 Qd4+ 44. Kb1 Qxb4+?!

[44Bg6+! を見逃していました。]

45. Kc2 Qc4+ 46. Kd2 Qxa2+ 0-1

[相手の少年にとっては不本意な負けだったでしょうが、彼は最終ラウンドに2412IMに勝ち、6Pとっていました。]

 

オープニングでのエラーを克服して貴重な勝ち星をあげ、午後のゲームへ。

 

Round4

Baba,Masahiro (FM,2306,JPN)

Moreto Quintana, Alex (2121,ESP)

Brugge Masters 2018(4)

 

1. e4 c5 2. Nf3 e6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nc6 5. Nc3 Qc7 6. Be3 a6 7. Qf3 Ne5 8. Qg3 h5

[ここは悩んだ結果、今年の百傑戦で小林厚彦くんに指したラインを再度試してみることにしました。]

9. Nf5!? exf5?!

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[ナイトサクリファイスをアクセプトすると、このゲームのように、白に強力な主導権が生まれ、受けるのが難しくなります。盤上で見つけるのは難しいですが、GiriMamedyarovに対して指したように9...f6! がベストです。]

10. Nd5 Qb8 11. Bb6 h4 12. Qc3 Bd6 13. f4 Nf6 14. Nc7+ Kf8 15. fxe5 Nxe4 16. Qa5 Bxc7 17. Bxc7 Qa7 18. Bb6 Qb8

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19. Bd3?

[e4のナイトを消し去ったあと、0-0f7をダイレクトに狙えば簡単に白勝ちだと考えていました。もちろん、それでも勝ちですが、19.Ba7! という決定打があります。]

19...Rh5? 20. Ba7!

[ここでようやくQd8でメイトなのに気付きました。]

20...b6 21. Qa3+ 1-0

[今大会最短の、1時間半くらいで終了。]

 

2日目は気分よく2連勝で次はGM Korneevとの対戦です。

 

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つづく


Brugge Masters 2018 Report1

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8/12-16にベルギーのブルージュで開催されたトーナメントに参戦してきました。海外トーナメントは2012年にローマ近郊のRocca Prioraでのトーナメントに参加して以来で、実に6年ぶりです。

 

ブルージュはベルギーの首都ブリュッセルから特急で1時間程度のところにある、中世の街並みが美しい世界遺産の街です。トーナメントの特徴として、12試合のスケジュールで、全5日間の日程で9Rあり、往復も含めて1週間あれば行けます。東京からブリュッセルまで直通便が運航していて、本数は少ないものの、空港からブルージュまで直接特急に乗って1時間30分程度で行けるアクセスの良さもあります。また、今回はブルージュ駅すぐ横のIBISホテルに宿泊しましたが、ホテルから大会会場まで徒歩10分、そして世界遺産の旧市街の中心部まで徒歩20分で行け、チェスも観光もどちらも楽しめるのがこのトーナメントの最大の魅力だと思います。

 

 

 

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トーナメントのほうは、今年は例年に比べ参加者が増え、全部で220人、そのうち過半数が地元ベルギー以外からの参加者で、ローカルトーナメントと言うよりは国際大会と言ってよい規模でした。実際、私の対戦相手も8ヵ国(GM Korneevをロシアと考えれば9ヵ国)と、国際色豊かでした。タイトルホルダーも多く、GM9人、WGM1人、IM10人、WIM4人、FM9人、私はレイティング2306で、スタートランキング21位でした。

 

 

 

 

R.18/1210:00からで、参加者はその前の8:309:30にエントリーを済ませなければいけません。参加費は通常50€ですが、私はFMのタイトルがあるので25€でした。ペアリングは、参加人数が多いため、3クラスに分けての加速スイス式でした。R.1開始前、大会についての説明があり、携帯電話は電源を切って机に置いておくというのがこちらのルールでした。

 

Round1

Mameli, Gianluca (2065,ITA)

Baba,Masahiro (FM,2306,JPN)

Brugge Masters 2018(1)

 

1. e4 c5 2. a3!? g6 3. b4 Bg7 4. c3?! b6 5. bxc5 bxc5 6. Nf3 Nf6 7. Bc4 d5 8. exd5 Nxd5 9. Qa4+ Bd7 10. Qb3 Bc6 11. O-O O-O 12. d4 Nb6 13. Ne5 Nxc4 14. Nxc6 Nxc6 15. Qxc4 Na5!

[16.Qxc5?? Nb3のフォークがあるため、白はc5のポーンを取れません。そうなると、d4のポーンが落ち、あとは丁寧に指すだけです。]

16. Qa4 cxd4 17. cxd4 Qxd4 18. Qxd4 Bxd4 19. Ra2 Rab8 20. Bh6 Rfd8 21. Nd2 f6 22. h4 Rb2 23. Rxb2 Bxb2 24. a4 Kf7 25. Rb1 Bd4 26. Rb5 Bb6 27. Nf3 Rd1+ 28. Kh2 Ra1 29. Rb4 Bxf2 30. Rb8 Nc6 31. Rh8 Rxa4 32. Rxh7+ Ke6 33. Bf8 a5 34. Kh3 Rb4 35. g4 a4 36. h5 gxh5 37. gxh5 a3 38. h6 a2 0-1

 

加速スイスなので、続くR.2はいきなりGMとの対戦でした。3Bまで上がり、センサーボードでの対局でした。

 

Round2

Baba,Masahiro (FM,2306,JPN)

Turner, Matthew (GM,2533,SCO)

Brugge Masters 2018(2)

 

1. e4 e5 2. Nf3 Nc6 3. Bb5 a6 4. Ba4 Nf6 5. O-O b5 6. Bb3 Be7 7. Re1 O-O 8. h3 d6 9. c3 Be6 10. d4 Bxb3 11. Qxb3 exd4 12. cxd4 d5 13. e5 Ne4 14. Nc3 Nxc3 15.bxc3 Qd7 16. Bg5 Rab8 17. Bxe7 Nxe7 18. a4 Rb6 19. axb5 axb5 20. Ra2 Ng6 21.Rea1 Nf4 22. Ra8 Rbb8 23. Rxb8 Rxb8 24. Ra6 h6 25. Qa3 Qf5 26. Ra8 Rxa8 27.Qxa8+ Kh7 28. Kh2 Qg6 29. Nh4 Qc2 30. Qc8 Ne6 31. Qd7 Qxf2 32. Nf3 Kg6! 33. Qxb5 Nf4 34. Qb1+ f5 35. exf6+ Kxf6 36. Ne1 Qf1!

[37...Nxg2が回避できないスレットになっているため、万事休すです。ピースを捨ててポーンを取りに行きますが、チェックもそう長く続きません。]

37. Qb8 Qxe1 38. Qf8+ Kg5 39. Qxg7+ Ng6 40. Qxc7 Qe6 41. Qd8+ Kf4 42. Qb8+ Ke3 43. Qb1 Qe4 44. Qc1+ Kd3 45. Qxh6 Nf4 46. Qa6+ Kxc3 47. Qa3+ Kxd4 48. Qa7+ Kd3 49. Qa3+ Ke2 50. Qa2+ Kf1 51. Qa6+ Kf2 52. Qa2+ Ne2 53. Qa7+ d4 54. Qf7+ Qf4+ 55. Qxf4+ Nxf4 56. g3 d3 57. gxf4 d2 0-1

 

試合と検討を終え、夜はブルージュの旧市街に食べに行きます。ブルージュは人気の観光地とだけあって、レストランも多くそろっています。

 

 

 

つづく


World Junior Championship 2017

イタリアで開催されたWorld Juniorが終了しました。日本から参戦のHiebert Kenjiくんは5.5P/11Rの好戦績で終了。パフォーマンス2322、レイティングは+154.4!)で、次回発表時には多くの日本トップ勢を追い抜き、2171まで上がります。序盤は2300台に21ドローと良いスタートを切りましたが、中盤で3連敗と後退。そのあとどうなるかなと思って見ていましたが、最後3連勝(!)でフィニッシュ。スタートランク133位の中、最終ランクは82位まで上がりました。

 

個人成績は以下のリンクで確認することができます。

 

http://www.chess-results.com/tnr305835.aspx?lan=1&art=9&fed=JPN&flag=30&wi=821&snr=133

 

最終ラウンド以外のゲームはすでに公開されています。個人的には次のゲームが良かったと思いますので、簡単に紹介します。

 

Favaloro,Andrea (2260,ITA)

Hiebert,Kenji (2017,JPN)

World Junior Open 2017 Tarvisio (10)

 

1.b3 e5 2.Bb2 Nc6 3.Nf3 e4 4.Nd4 Nf6 5.e3 Bc5 6.Nxc6 bxc6 7.d3 d5 8.Nd2 00 9.Be2 Bf5 10.g4 exd3 11.cxd3 Be6 12.Rc1 Bb6 13.g5 Nd7 14.Rg1 c5 15.h4 a5 16.h5 d4 17.e4 f5! 18.Ba3 Qc8 19.Qc2 Qa6 20.f4?! a4 21.b4 cxb4 22.Bxb4 c5 23.Ba3 fxe4 24.dxe4 [24.Nxe4 Rxf4-+] 24...d3! 25.Bxd3 c4 26.Nxc4 Bxg1 27.f5 Bf7 28.g6 Be8 29.Kf1 Bc5 30.Bb2 Qa7 31.Qc3 Nf6 32.Ne5 Rc8 33.Bc4+ Kh8 34.h6 Nxe4! 35.Nf7+ Rxf7 [35...Qxf7? 36.Qxg7+ Qxg7 37.hxg7#] 36.hxg7+ Rxg7 [36...Kg8? 37.gxh7+ Kxh7 38.g8Q+ Kxg8 39.Qh8#] 37.Qh3 Bd4! 38.f6 Bxf6 39.Rc2 [39.Qxc8 Qf2#] 39...Bxb2 40.Qxc8 Qd7 41.Qxd7 Rxd7 42.Bb5 Rd1+ 01

 

この大会では、交通が不便、宿の設備が悪い、オーガナイザーの対応が悪いなど、インドのコーチがchessbase indiaでクレームを公表しています。私はイタリアの片田舎では国際大会のレベルを満たすのはなかなか難しいのでは?と5年前にイタリアのRocca Prioraで開催された小さなオープントーナメントに記憶を重ねました。(運営は全く問題ありませんでしたが)

 

とにかく、アービターとして参加されたYumiさん、プレーヤーとして参加されたKenjiくん、お疲れ様でした。


London Chess Classic 2012 終了



ちょっとこうしない間に
London Chess Classicが終わっていました。すでに報じられているように、Carlsenが勝ち星を重ね単独で優勝。今回の結果をふまえ、CarlsenのレイティングはKasparovの持つレイティング記録を10も上回る2861となり、2位以下を大きく引き離します。Kramnikも本来であれば優勝でおかしくないスコア―を残しました。まだまだ健在ですね。

 

2012年の主要大会が終わりました。BilbaoLondonで優勝したCarlsen2012年もチェスオスカーを獲得することは疑いようがありません。AronianWijk aan Zeeを優勝し、Istanbulオリンピアードでは祖国アルメニアを優勝に導きました。しかし、Carlsenの印象のほうが強いと思います。今年、あまりにパッとしなかったのはAnandでしょう。GelfandとのマッチもAnandらしい華やかなプレーが見られず、あまり盛り上がりませんでした。ランキングも大きく落とし、来年からの動向に注目が集まると思います。

 

日本人の参加したオープンでは、小島くんが6Pでレイティングを伸ばし終了。IMに近づいていることは近づいているので、あとはハンガリーでノームをしっかり残すことだと思います。Cappelleへの参加も表明してくれていますので、そこでの活躍も期待しましょう。森内さんは最後3連敗が痛かったですね。何はともあれ、長いトーナメントで皆さんお疲れ様でした。


London Chess Classic 2012



毎年恒例になりつつあるチェス界のビッグイベント。今年はオープントーナメントに日本から小島くん、森内さん、高橋礼二くんの
3名が参加しています。高橋くんは多忙の中、思い切っての参加だったと思います。国内のトーナメントからはずいぶん遠ざかっているので、なかなか結果を残すのは難しいと思いますが、他2名と同様、彼のプレーにも注目しています。

 

メインイベントではCarlsen2連勝スタートです。今のまま勝ち進めば、Kasparovの持つ2851というマンモスレイティングを更新します。

 

タイトルからは外れますが、いま、インドで池田惇多くんが激闘中です。チェンナイでのCommonwealth Championshipsでは、2500+GM3人と2400+IM3人に当たりながら7.5p/11Rの好戦績。TWICでゲームも確認しましたが、連日、長手数のハード・ファイティングをこなす強さと若さを感じました。次はカルカッタでのトーナメント。こちらも目が離せません。

 

http://chess-results.com/tnr85756.aspx?art=9&lan=1&fed=AUS&turdet=YES&flag=30&snr=50


European Club Cup 2012



表題のチーム選手権が、イスラエルの
Eilatという都市でスタートしました。日本から直接イスラエルに飛んだAlmiraさんはWoman Sectionのトップチームでの参戦です。このチーム、今をときめく3大スター(HouKoneruMuzychuk)を擁し、平均レイティングは2578と、本気モードもいいところです。

 

1 GM Hou Yifan 2605 CHN

2 GM Koneru Humpy 2607 IND

3 GM Muzychuk Anna 2587 SLO

4 GM Cramling Pia 2514 SWE

5 IM Skripchenko Almira 2437 FRA


Portugal & USA & Istanbul

World University Championships 2012

ポルトガルでのユニバーシアードが終了しました。最終ラウンド、早々に1ポーンアップした尚広くんは勝つだろうと見ていましたが、ドローに逃げられました。篠田くんもドローで終了。明日には東京に戻ってくるはずです。帰ってからの報告を待ちましょう。

 

Atlantic Open

佐野くんが単身乗り込んでいるワシントンDCでのAtlantic Openの結果が入ってきました。最も厳しいOpen Sectionへの参加であり、このセクションには酒井響くんも参加しています。

 

http://www.atlanticopen.com/

 

R.1Daniel Aleksandr Minkin2005)にドロー、Srinivas R Moorthy1970)に勝ちで、R.3はなんとJohn P Fedorowicz2500,GM)と対戦です!

 

Istanbul Olympiad

そしてイスタンブール・オリンピアードがいよいよ開幕です。代表メンバーは本日、イスタンブールに向けて出発です。付き人やプレーヤー、観戦者から随時、現地からのレポートも上がってくるとは思いますが、こちらでもできる限りカバーしていきたいと思います。


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