IV League 2018/1

1/27(土)は2018年最初のIVLでした。今年もIVLが活発に活動するよう、積極的に参加します。

 

Baba,Masahiro (2406)

Higashino,Tetsuo (2105)

IV League 2018(5)

 

1.e4 c5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5

[長らく指していなかったRossolimoを試すことにしました。]

3...g6 4.00 Bg7 5.c3 Nf6 6.e5 Nd5 7.d4 cxd4 8.cxd4 00 9.Nc3 Nc7 10.Ba4 11.Bxc6 bxc6 12.Qa4 Bd7

higashino2.gif

[本譜でも悪くないですが、クイーンをd7に、ビショップをb7にセットするほうがベターでした。過去に同じポジションで途中まで優位に進めたものの、アドヴァンテージを手放してルークエンディングで負けたゲームがありました。13.Qc4 Rc8 14.exd6 exd6 15.Bg5 Qe8 16.Rfe1 Be6 17.Qb4 Qd7 18.Ne4 Ne8 19.Bf4 Bd5 20.Nxd6?! Nxd6 21.Bxd6 Rfd8 22.Be5 Bxf3 23.gxf3 Qf5 24.Bxg7 Kxg7 25.Qc3 Qf6 26.Re4? c5 27.dxc5 Qxc3 28.bxc3 Rxc5 29.Rc1 Rd3 30.Kg2 h5 31.h4 a5 32.Rc2 Rf5 33.Re3 Rd1 34.c4 Rc5 35.Re4 g5 36.Rce2 f6 37.Rb2 Rc1 38.Rb5 R1xc4 39.Rxc5 Rxc5 40.Kg3 Kg6 41.Rd4 Rb5 42.a3 Kf7 43.Rd3 Ke6 44.Kh3 Rc5 45.Kg3 Ke5 46.Re3+ Kd6 47.Rb3 Kc6 48.Re3 Kb5 49.Re6 Rf5 50.Re3 Kc4 51.Re4+ Kb3 52.Re3+ Kb2 53.Rd3 a4 54.Re3 Rb5 55.Re6 gxh4+ 56.Kxh4 Kxa3 57.Rxf6 Kb2 01 Baba (2079) - Shaarbaf (2393) Kuala Lumpur 2004 マスターからポイントを取るにはエンドゲームを勉強しないといけないと痛感させられた思い出の1戦です。]

13.exd6 exd6 14.Bg5 Qc8

[試合中は14...f6 15.Bf4 Ne8を考えていましたが、これはおかしな駒組みです。]

15.Ne4 c5?!

[お互い見落としていましたが、15...Nb5! 16.Be7?! Re8 17.Nxd6 Nxd6 18.Bxd6 c5! ならオープンポジションでダブルビショップを持っている黒のほうが有利です。]

16.Qa5 Nd5 17.dxc5 dxc5 18.Rad1 Be6 19.b3

higashino3.gif

[これでc5のポーンが落ちるので、はっきり白良しです。]

19...h6 20.Bh4

[ここはc1に退くのも考えましたが、d8をコントロールしているこのダイアゴナルをキープしたいのと、c5Rc1からルークで落としにいきたかったので本譜を選択。]

20...g5 21.Bg3 Rd8 22.Rc1 f5 23.Nexg5!?

higashino4.gif

[3ポーンvsピースの交換にもっていく必要はありませんが、f5-f4のスレットを短時間に処理するため、分かりやすく主導権が残る本譜に飛び込みました。]

23...hxg5 24.Rxc5

[細かいところですが、この順番でポーンを落とします。先に24.Nxg5だと、24...Bd4! c5を落とせません。]

24...Qd7 25.Nxg5 Bf6 26.Bh4 Qe7 27.Nxe6 Qxe6 28.Re1?! Qb6

higashino5.gif

[ここは28...Bc3などの手をチェックして指したつもりでしたが、28...Nc3! を見落としていました。29.Kf1?? Qxe1+! 29.Qxc3? Bxc3は一発逆転を許すので、29.Rf1と指すしかなく、29...Ne2+ 30.Kh1 Bxh4 31.Re5でかろうじてピースを取り返せるところです。]

29.Bxf6 Qxa5 30.Rxa5 Nxf6 31.Rxf5

higashino6.gif

[これで4ポーンvsナイトになり、ポーンを持っている側が勝つパターンです。白の勝ちへのシナリオは、

ルークを1つ交換して黒のカウンターを弱める。(相手にダブルルークが残っていると思わぬ反撃にあう。)

ルークをa5ないしはa6にもっていき、a2ポーンを守り、a7ポーンにプレッシャーをかけつつ黒キングの前進を抑える。

キングを前進させながらキングサイドのポーンを突いていく。]

31...Nd5 32.h4 Rd7 33.Re4 Rad8 34.Rg4+ Rg7 35.Rfg5 Rxg5 36.Rxg5+ Kh7 37.g3 Rd7 38.Kg2 Nc3 39.Ra5 Nd5 40.Kh3 Kg6 41.g4 Nf4+ 42.Kg3 Ne2+ 43.Kf3 Nd4+ 44.Ke4 Nc6 45.Ra6 Rd6 46.f4 Kf7

higashino7.gif

[ここはルークを交換するチャンスでしたが、ポーンが大きく前進している場合、ナイト1つではパスポーンを止める手立てがありません。46...Re6+ 47.Kd5 Nb4+ 48.Kxe6 Nxa6 49.f5+ Kh6 50.f6 Kg6 51.f7 Nc7+ 52.Kd6+]

47.f5 Rd4+ 48.Ke3 Rd6 49.g5 Ke7 50.h5 Kd7 51.h6 10


IV League 2017/12

今年ラストとなるIVLに参戦。開催頻度は少々減ってきていますが、まだ続いています。それでは今年の締めの1戦を。

 

Shioguchi,Tatsuya (2046)

Baba,Masahiro (2410)

IV League 2017(5)

 

1.c4 e5 2.Nc3 Nc6 3.g3 Bc5 4.Bg2 d6

[5.Na4を防ぐため、4...a6のほうが正確でした。]

Shio1.gif

5.d3 a6 6.a3 Ba7 7.e3 Nge7 8.Nge2 h5!?

[English Openingにもモダンなアイディアが多く取り入れられ、日々進化しています。白のナイトがf3でなくe2に展開されたのを見てこの端ポーンを突きます。このhポーンの前進をどう処理するか、白としては考えどころです。9.0-0?! に対しては9...h4hファイルを開いて黒の思うまま、9.h3 h4 10.g4には10...f5! でキングサイドを崩してすでに黒のほうが指しやすい。本譜のように9.h4ならg4にマスを得ます。]

Shio2.gif

9.h4 Bg4 10.Bd2

[これはややパッシブに見えます。b4を突いてb2にセットするほうが自然です。]

10...00 11.Qc2 Rb8

[この手はb7のポーンを守る意味もありますが、真の狙いはbポーンを突いてセンターを崩しにいくことです。Kings Indianで良くある手です。]

12.Nd5 b5 13.cxb5 Rxb5

Shio3.gif

14.Nxe7+ Nxe7 15.Rc1 c5 16.Nc3 Rb8 17.Nd5 Be6 18.e4

[ポーンストラクチャーを崩さない18.Nxe7+ Qxe7のほうが良いと思いますが、それでも黒満足です。]

Shio4.gif

18...Bxd5

[ここは直感的にナイトを残したほうがアタックは続く気がしたため、ビショップで取りましたが、18...Nxd5 19.exd5 Bd7も悪くありません。]

19.exd5 Nf5 20.Bc3 Qe7 21.Be4 Nh6 22.Bf3 f5!?

[白キングが中央にいることを利用して、センターを開きにいきます。ただ、1ポーン捨てるのはマストではなく、22...Ng4でも手は続きます。]

Shio5.gif

23.Bxh5 e4 24.dxe4

[24.00 c4 25.d4で黒ビショップの道を閉ざされたら、25...g5!? が面白いかなと思います。]

24...fxe4 25.Qd2 c4

[これでfファイルとg1-a7ダイアゴナルの2つのラインが開き、白の弱点のf2にプレッシャーをかけます。]

26.Bd4 Nf5 27.Bxa7 Qxa7

[e4-e4の突きが止めにくいスレットになっています。例えば、白の比較的ベストな受けである28.Bg4 e3 29.fxe3 Nxe3 30.Be6+ Kh8 31.Rc3 Rf3でも黒のアタックは続きます。]

Shio6.gif

28.00 Nxg3 29.Bg4 Rf6 30.Be6+ Kh8 31.Kg2

[31.Rfe1 Rg6 32.Kh2 Rf8も白の受け手を探すのは難しいと思います。]

31...Nxf1 32.Rxf1 Rbf8 33.Qc2 e3

[33...Rg6+ 34.Kh2 Rf4のほうが早かったでしょう。]

34.f3 Qd4 01

Shio7.gif


IV League 2017/6

6月のJCA快速選手権では、メインライバルに白で3敗を喫し、ポイントとレイティングを大きく落としました。IVLは快速選手権と同じタイムコントロールなので、何とか挽回したいところでした。

 

Yamada,Kohei (2258)

Baba,Masahiro (2389)

IV League 2017(5)

 

1.e4 c5 2.Nf3 d6 3.d4 cxd4 4.Nxd4 Nf6 5.Nc3 a6 6.Bg5 e6 7.f4 Qc7 8.Qf3 b5

nai1.gif

9.000 b4 10.Nce2

[Najdorf Labyrinthに迷い込むなら10.e5 Bb7 11.Ncb5!?ですが、この後の詳しい変化を知らなければあまりおススメはできません。]

10...Bb7 11.Bxf6 gxf6 12.Ng3 Nd7 13.Qh5 Nc5 14.Kb1?!

[ロングキャスリングした時はだいたいどの局面においても意味のある手ですが、この場合はそうでありません。白は攻めを急ぐところで、14.f5 000 15.fxe6 fxe6 16.Bc4を考えていました。]

14...000 15.Bd3 f5!

nai2.gif

[ポーンを犠牲にして黒マスビショップの威力が発揮されるロングダイアゴナルを開きにいきます。さらに、白マスビショップのダイアゴナルもオープンになるのがポイントです。]

16.exf5 Bg7 17.Nb3 Na4 18.fxe6 fxe6

nai3.gif

[単純な狙いですが、白はb2を守ることができません。]

19.Qa5 Nxb2

[19...Nc3+ 20.bxc3 Qxc3 21.Kc1では黒に決定打が無いことを確認し、ポーンを取り返しにいきます。]

20.Qxc7+ Kxc7 21.Rde1 Bxg2 22.Rhg1 Nxd3 23.cxd3 Bd5

nai4.gif

[1ポーンアップの上、ダブルビショップが強烈なので、黒勝勢と言って良いでしょう。]

24.f5 Bc3 25.Ref1 Rdf8 26.Ne2 Rxf5 27.Nxc3 bxc3 28.Kc2 Kb6

nai5.gif

29.Rb1 Rf2+ 30.Kxc3 e5!

[d4のマスを奪い、白キングにメイティングネットをかけます。]

31.Rg7 Rc8+ 32.Kb4 Rxa2 33.Rxh7 a5+ 01

nai6.gif

[34.Nxa5 Rxa5のあと、Rb5+Ra8#です。]

 


IV League 2017/4

今回のIVLは、4月初旬にPaulが来日するということで、そのタイミングに合わせて開催されました。昨年5月以来の開催と、少し間が空いたため、首を長くして開催を待っていた多くのトッププレーヤーが表参道に集いました。

 

Paulとの再会は実に8年ぶりで、前回、2009年にPaulが日本にいた時には当たらなかったので、今回のゲームが初めての対戦となりました。私自身、このゲームを非常に楽しみにしていました。

 

Baba,Masahiro (2389)

Iinuma,Paul (2190)

IV League 2017(3)

 

1.e4 d6

[Pirc? 私はSicilianを予測していたので初手から驚きです。]

2.d4 Nf6 3.Nc3 e5

[Philidor! データベースを調べた限り、PaulPhilidorを指したことは無かったはずなので、さらなる驚きです。]

4.Nf3

[4.dxe5 dxe5 5.Qxd8+ Kxd8はさほど問題なく黒はイコアライズできます。]

4...Nbd7 5.Bc4 Be7

Paul1.gif

6.00

[ここは6.Bxf7+の誘惑に駆られますが、6...Kxf7 7.Ng5+ Kg8 8.Ne6 Qe8 9.Nxc7 Qg6は黒の望む展開です。]

6...00 7.h3 c6 8.a4 b6 9.Qe2 Bb7 10.Rd1

Paul2.gif

[Philidorを調べていると、本譜のQe2-Rd1のセットアップは、自然な9.Re1セットアップより攻撃的ということが分かりました。d4をルークで支え、Nh4Nf5を目指します。]

10...Qc7 11.Nh4 Rfe8 12.Nf5 Bf8?

[この自然な1手が白の隠されたタクティクスを成立させるとは、にわかには信じがたいです。]

Paul3.gif

13.Bxf7+!!

[スペクタクルムーブ!私はこのアイディアを知っていましたが、実戦で遂行するとなると、少しの読みと駒を捨てる勇気が必要です。]

13...Kxf7 14.Qc4+ Re6

[14...Kg6? 15.Nh4+ Kh5 16.Qe2+! Kxh4 17.Kh2! は次の手でメイトです。

Paul4.gif

ANALYSIS  DIAGRAM

これは盤上できちんと読み切りました。

また、14...d5 15.exd5 b5 16.Nxb5! (16.axb5? Nb6!) も白勝ちです。]

15.d5 Ree8?!

[おそらく黒は15...Nc5 16.dxe6+ Nxe6 17.Be3±とエクスチェンジダウンで戦うしかなかったと思います。]

16.Nb5!

Paul5.gif

[Paulはこの手を見落としていました。cファイルのピンを最大限に利用します。]

16...Ba6 17.dxc6+ d5 18.Rxd5!

Paul6.gif

[dファイルを食い破ります。18.exd5 Bxb5 19.axb5 Bd6 20.Nxd6+ Qxd6 21.cxd7 Qxd7なら、黒はかろうじて耐えています。]

18...Re6

[18...Nxd5 19.Qxd5++-; 18...Bxb5 19.Rxd7+ Kg6 20.Qf7#]

19.Rxd7+! Nxd7

Paul7.gif

20.Qxe6+!

[白の一連の手はさほど見つけるのが難しいわけではありませんが、正確で勢いがあると思います。]

20...Kxe6 21.Nxc7+ Kf7 22.cxd7

Paul8.gif

[ナイトフォークを残し、最終的には白の2ピースアップとなります。]

22...Rd8 23.Nxa6 Rxd7 24.Be3 10


IV League 2016/1

2016年の指し始めはIVLで。上位ランカーを抑え、4.5Pで優勝。幸先の良いスタートとなりました。今回は2ゲーム紹介します。
 
Habu,Yoshiharu (FM,2418)
Baba,Masahiro (2305)

IV League 2016(2)
 
1.d4 Nf6 2.Bg5 c5 3.Bxf6 gxf6 4.d5 Qb6 5.Qc1 d6 [オープニングは昨年のWorld BlitzでのCarlsen-Ivanchukに倣ってアグレッシブなラインをチョイス]
Tro1.gif
6.c4 Bg7 7.Nc3 f5 8.Nf3 Nd7 9.e3 Ne5 10.Nxe5 Bxe5 11.Bd3 Bd7 12.00 000 13.Rb1 Rdg8 14.Qc2 e6 15.a3 Qd8
Tro2.gif
16.f4! [静かに仕掛けたメイティングスレットは軽くかわされます。16.b4? Bxh2+! 17.Kxh2 Qh4+ 18.Kg1 Rxg2+ 19.Kxg2 Rg8+ 20.Kf3 Qg4#] 16...Bxc3 17.Qxc3 Qe7 18.b4?! [羽生さんは次の黒の手でe3のポーンを浮くのを見落としていたとのこと。18.Rbe1としておけば問題ありません。] 18...exd5 19.Rbe1 dxc4 20.Qxc4 Kb8 21.bxc5 dxc5 22.e4 Bc6 23.g3
Tro3.gif
[ここが自分にとってクリティカル・ポジションでした。1ポーンに固執して23...fxe4 24.Bxe4 Bxe4 25.Rxe4 Qc7でセンターを開くと、26.Rfe1あたりで白が主導権を握ります。アドバンテージを失わないよう、どう指すか考え、次の一連の手筋を思い付きました。自分からe4ポーンを触らなければ、h1-c6ダイアゴナルビショップの道が開きます。] 23...h5! 24.exf5 Qh4! [Rxg3+] 25.Re3 Qh3 [Qg2#] 26.Rf2 h4 [just timing!] 27.Bf1 Qxf5 28.Bg2 hxg3 29.Rxg3 Rxg3 30.hxg3 Bxg2 31.Rxg2 [31.Kxg2 Qh3+ 32.Kf3 Qh1++] 31...Qb1+ 32.Kf2 [32.Qf1 Rh1+]
Tro4.gif
32...Re8 33.Rg1 Qb2+ 34.Kf3 f5 35.Rd1 Qxa3+ 36.Kg2 Qb2+ 37.Kg1 Rh8 38.Qxc5 Qh2+ 39.Kf1 Qh1+ 40.Ke2 Rh2+ 01 [41.Ke3 Qe4#. 23手目以降、最後までflawlessだったと思います。]
Tro5.gif

Baba,Masahiro (2305)
Yamada,Kohei (2223)

IV League 2016(5)
 
1.e4 c5 2.Nf3 d6 3.d4 cxd4 4.Nxd4 Nf6 5.Nc3 a6 6.Bg5 e6 7.f4 Be7 8.Qf3 Qc7 9.000 Nbd7 10.Bd3
Sci1.gif
[10...b5 or 10...h6のチョイスの分かれ目] 10...h6 11.Bh4 g5 12.fxg5 Ne5 13.Qe2 Nfg4 14.Nf3 Nxf3 15.gxf3 hxg5 16.Bg3 Ne5
Sci2.gif
17.h4! [1ポーンを捨て、アタックを目指します。] 17...gxh4 18.f4 Nxd3+ 19.Rxd3 Bd7 20.Bf2 b5?! [黒はキングを中央に残したまま戦うことを選択。20...000 には21.Nd5! exd5 22.Rc3 Bc6 23.exd5があるので、なかなかキャスリングしにくいですが、やはりロングキャスリングを目指して20...Bc6と指すべきだったのではと思います。] 21.Bd4 Rg8 22.f5 Bg5+? [これは余計なチェックでした。逆にg5のビショップがターゲットになります。] 23.Kb1 b4 24.fxe6 fxe6 25.Qh5+ Kd8
Sci3.gif
26.Rg1! Qa5 [26...bxc3 27.Rxc3!] 27.Bf6+ Kc7 28.Rxg5 Rxg5 29.Bxg5 Qc5 [29...bxc3? には30.Bd8+!a5のクイーンを引き抜いて勝ち。しかし、29...Qe5でも30.Qxh4! bxc3 31.Rxc3+ Kb7 32.Qh7で白のアタックが決まってしまいます。ピースアップであとはバックランクでの反撃を許さないよう注意して指すだけです。] 30.Qxh4 Rb8 [bxc3] 31.Be3 Qe5 32.Ne2 Rh8 33.Qg4 Bb5 34.Bf4 Rh1+ 35.Nc1 10
Sci4.gif
 
 

IV League 2015/12

先週、今年最後のIVLが開催されました。おそらく今年の最後の試合となる最終ラウンドは、シャープなナイドルフのゲームになりました。
 
Habu,Yoshiharu (2415,FM)
Baba,Masahiro (2305)

IV League 2015(5)
 
1.e4 c5 2.Nf3 d6 3.d4 cxd4 4.Nxd4 Nf6 5.Nc3 a6 6.Be3 e5 7.Nb3 Be7 8.f3 Be6 9.Qd2 00 10.000 Nbd7 11.g4 b5 12.g5 b4 13.Ne2 Ne8 14.f4 a5 15.f5

15...Bxb3 16.cxb3 a4 17.bxa4 Rxa4 18.Kb1 Rxa2! 19.Nc1! Ra8 20.Nb3 Qb8 21.Bc4 Nb6

[ここまで全て2012年のRocca PrioraでのCarnicelliとのゲームと同じであり、セオリー通りです。18...Rxa2に対して19.Kxa2と取るとどうなるかなど、オープニングの詳しい解説は、http://chessplayer.jugem.jp/?eid=792にあります。次の手で上記ゲームの継続手から外れ、どう指していくか、自分の頭で考えることになります。] 22.Qxb4 Nxc4 23.Qxc4 Qb7 [e4を狙いつつ、bファイルからに大駒を重ねてのアタックを見据えて、b8のマスを空けることにしました。] 24.Rhg1 d5!

[白はキングサイドからのアタックの準備を整え、次のf5-f6がスレットになっています。ここは急ぐ必要があると感じ、ポーンを捨て、黒の悩みの種であるe8のナイトをプレーに参加させます。このd6-d5のサクリファイスは、このラインでしばしばカギになる手で、突くタイミングをずっとうかがっていました。] 25.Rxd5 [25.exd5? Nd6 26.Qd3 Rfb8は一瞬で黒が勝ちます。また、25.Qxd5 Qa6aファイルのチェックから攻めが続く予感がしていました。] 25...Nd6 26.Qd3 Rfc8 [26...Nxe4?! 27.Qxe4 Qxb3ですぐにポーンを取り返しにいく手がありますが、白はすぐにナイトを取る必要はありません。代わりに27.Rxe5!で白良しです。] 27.f6 [27.Rxd6 Bxd6 28.Qxd6 Qxe4+があるので、白はd6のナイトを取れません。] 27...Bf8? [27...Nxe4! 28.fxe7 Nc3+! 29.Qxc3 Qxd5

ANALYSIS  DIAGRAM
これで形勢不明の良く分からないポジションにするというのが黒のベストだということですが、とても読み切れません。] 28.Rc1?! [ここが白のチャンスで、28.fxg7! Be7 29.Rc1±]

28...Rcb8! [b2でのメイトがあるので、b3のナイトはどこにも行けません。しかし、白はナイトを守らなければいけなくなり、トラブルに陥ります。] 29.fxg7 Kxg7 30.Rc3 Nb5 31.Rc2? [ここは31.Rxb5として駒損覚悟で黒ナイトを消しにいかなかなければいけないところでした。しかし、31...Qxb5 32.Qxb5 Rxb5で、白ポーンも弱いので、じわじわとやっておそらく黒が勝つ局面です。]

31...Na3+!+ 32.bxa3 Rxa3 33.Rc3 Rxb3+ 34.Kc1 Rxc3+ 35.Qxc3 Qb1+ 01

[2015年という素晴らしい1年を締めくくるのにふさわしいゲームでした!]

IV League 2015/5

今回のIVLは私の発案でした。たいていのプレーヤーが全日本後にモチベーションが上がるので、そのモチベーションを絶やさぬよう、ここで一度トレーニングを行おうという意図がありました。8人集まり、形式はいつもと同じ25+10/手の5試合。楽なゲームは1つもなく、結果、指し分けの2.5Pで終了。結果は結果ですが、中身のある内容だったので良かったです。急なメンバー召集と会場セッティングに応じてくれた小島君、ありがとう。
 
Baba,Masahiro (2251)
Shinoda,Taro (1957)

IV League 2015(4)
 
1.e4 c5 2.Nf3 d6 3.d4 cxd4 4.Nxd4 Nf6 5.Nc3 a6 6.Bg5 e6 7.f4 h6 8.Bh4 Be7 9.Qf3 Nbd7 10.000 Qc7 11.Be2 [11.Bf3に比べて少しトリッキーな変化。このビショップはd1-h5ダイアゴナルで働きます。特に、h5を抑えているため、Qf3-Qg3という手が指せます。]

11...b5 12.e5 Bb7 13.Qg3!? [クイーンサクリファイスする13.exf6!? Bxf3 14.Bxf3 Bxf6 15.Bxa8 d5 16.Bxd5 Bxd4 17.Rxd4 exd5 18.Nxd5 Qc5 19.Re1+ Kf8 20.c3 h5! Keres -Fischer /Bled/Zagreb/Belgrade 1959というラインも知っていましたが、初めに思い描いていた本譜のラインに飛び込みます。] 13...dxe5 14.Nxe6!? fxe6 15.Qxg7

15...000 [非常に人間的なチョイスですが、黒は明らかに不利なポジションで戦うことになります。ただ、15...Rg8 16.Bh5+ Kd8 17.Qf7 は白に強力な主導権とアタッキング・チャンスがあります。何より、黒は駒損しないようにするには、オンリームーブを指し続けなければいけなく、黒でナイドルフを指す私も、この局面は黒で指したいと思いません。バックランクの守りを薄くするのは危険ですが、e7のビショップに守りをつけることがマストです。15...Rh7!?16.Bh5+ Kd8 17.Qg6 Kc8 18.Bxf6 Nxf6 19.Rhe1 e4 20.g3 Qc4だと、白の攻めは止まっているように見えます。] 16.Qxe7 Rde8 17.Qb4 [新たにスレットを作ります。△17...exf4? 18.Bxb5! axb5 19.Nxb5+-] 18...e4 [Qxf4+] 18.g3 Nd5 19.Nxd5 exd5 20.a4 bxa4 21.Qxa4 Nc5 22.Qa3 Qb6 23.Bh5!

23...Re6? [ルークは逃げるマスがないので、黒は唯一の反撃の手段であるセンターの2ポーンを進めて勝負すべきだったのではないかと思います。23...e3!? 24.Bxe8 Rxe8で、次にd5-d4と突ければ、少し怪しくできます。] 24.Bg4 Kb8 25.Bxe6 Nxe6 26.Bf6 Rc8 27.Be5+ Ka8 28.f5?! [指した後、28...Qf2c2f5のダブルアタックに気付きましたが、29.c3 Qxf5 30.Rxd5!がありました。] 28...Ng5  29.Bd4 Qb5 30.Kb1 Nf3 31.f6 Qc6 32.f7! 10 [黒はc2でチェックを入れても、プロモーションを止められないため、さらなる駒損を免れません。]

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