ANNOTATED BY
Nanjo Ryosuke
□Nanjo Ryosuke (2280)
■Watanabe Akira (2297,FM)
Japan Championship 2012(10)
1.e4 c5 2.Nf3 d6 3.d4 cxd4 4.Nxd4 Nf6 5.Nc3 a6 6.Be3 e5
暁さんといえばここで6...e6とするScheveningen Structureでの指し回しが有名ですが、4ラウンドに私が指したPerenyi Attack(6...e6 7.g4!?)を嫌ったようです。
7.Nb3 Be7 8.f3 Be6 9.Qd2 0–0 10.0–0–0 a5

Boleslavsky Variationから作戦を借りた比較的マイナーなバリエーションです。aポーンを進めてb3のナイトを追い回しつつ白のキングを攻めに行きます。
11.Kb1!?
この筋を指すのは初めてで、調べてはいたもののこの手を指すこととメインラインがエンディングになることくらいしか覚えていませんでした。b3のナイトをc1に引けるようにしつつa2を自然に守れるようにします。
11...a4 12.Nc1 a3
後々このポーンがターゲットになることを踏まえると、いきなりこのポーンをa3まで伸ばさずに13...Ra5としたほうがよかったかもしれません。
13.b3 Ra5
d6-d5を用意します。ここまでどうやったら研究手順のエンディングに突入できるかを必死に思い出そうとしていましたが、ここにきてギリギリ見えました。
14.g4
g4-g5でf6のナイトを追い返して、d5を抑え込もうとします。これを許してしまうと駒の連携が完全に断たれてしまうので、黒は今行くしかありません。
14...d5 15.g5

ナイトが逃げたら当然d5のポーンが落ちてしまい、15...d4 16.gxf6 Bxf6 17.Qe1 Nd7 18.Nd5!は白良しですが、まだ黒には別の手段が残されています。
15..Nxe4 16.Nxe4
16.fxe4? d4は黒優勢です。
16...dxe4 17.Qxd8 Rxd8 18.Rxd8+ Bxd8 19.fxe4

研究していたエンディングに持ち込むことに成功しました。このエンディングの形勢判断は難しく見えますが、白の方がクイーンサイドにマジョリティがあること、黒はa3のポーンが弱いこと、白の駒の方がアクティブな位置に到達しやすいことなど、わずかかもしれませんが白の方が押しています。









































