Shenzhen Rapid 45 Open

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9/21()に深圳(Shenzhen)で45分指し切り、5RRapidトーナメントがあります。深圳観光がてら参加しようと考え、申し込みまで済ませました。

 

深圳は外国人が多く住む都市なので、在中欧米人が主体となって活動するクラブもあり、この大会の主催者であるShenzhen Chess Improvement Clubはその1つです。

 

あまり更新はされていませんが、クラブのHPも紹介しておきます。

https://szichessclub.github.io/mysite/

 

今回のRapidトーナメントは初の試みのようです。完全にオープンなので参加資格は問われません。参加費はクラブメンバーとなれば割引されるので、グループチャットに入り、割引してもらいました。少額ですが賞金もあり、12,000(30,000)21,000(15,000)3500(7,500)となっています。参加者は2030名程度と予想されますが、私の他に中国のIM1人、シンガポールのFM1人参加予定です。

 

深圳では他にもいくつか参加資格の問われない、外国人も参加できるトーナメントはあります。昨年7/26-30に開催された深圳国象棋国公开(Shenzhen chess international open tournament)は深圳での初めての国際オープントーナメントで9RFIDE戦でした。しかし、今年は開催されないようです。また、名前が似ていて混同してしまいそうですが、Shenzhen international chess open tournament1-dayトーナメントで、毎年秋に開催されています。しかし、今年は開催が見送られたそうです。なお、これら2つは中国国象棋会(CCA)のイベントです。

 

今回は特に問題なく参加できると思います。

唯一、この時期の深圳で気になるのは台風です...

 

 

Schedule

8:30- 9:00 Registration and pairings

9:00- 10:30 R.1

10:30- 11:00 Break

11:00- 12:30 R.2

12:30- 13:30 Lunch

13:30- 15:00 R.3

15:00- 15:30 Break

15:30- 17:00 R.4

17:00- 18:00 Dinner

18:00- 19:30 R.5

19:30- 20:00 Possible tie breaks (10 min blitz)

20:00- 20:30 Announcement of winners and prizes


新潟日中友好対抗戦 結果

今日の新潟日中友好対抗戦の中国側のレポートです。

 

http://cca.imsa.cn/archives/74865

 

Bai Jinshi (GM,2599) 31

Xu Xiangyu (GM,2584) 31ドロー

Lei Tingjie (GM,2498) 4

Zhai Mo (WGM 2360) 211ドロー

 

13-3で中国側の勝利でした。選手の皆さん、お疲れ様でした。

 

中国チームに同行していたGM Xu Junも言うように、友好対抗戦なので、結果は二の次、文化交流が第一です。

 

なお、中国チームが23()に新潟入りするはずだったのが24()に予定変更になったのは、中国リーグが23()まであって、それに出るためだったようです。


Brugge Masters 2019 -Just a Nightmare? -

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大会を終え、ブルージュから帰ってきました。今回は見せ場がないため、簡単に1回のレポートで終わらせようと思います。

 

8/9(金)の夜、ブルージュに向けて出発しようとした矢先、ちょっとしたトラブルが。北京付近の天候が悪く、大連-北京のフライトがキャンセルになり、予定していた8/10(土)1:40北京発アムステルダム・スキポール空港行きのフライトに乗れなくなりました。(中国では日常茶飯事)

 

急いで別の便に振替えをするも、最短でも丸1日遅れの8/111:40北京-アムステルダムの便しか取れませんでした。

 

大会は8/11()10:00から1R開始ですが、アムステルダムからブリュッセルを経由してブルージュ入りするため、ブルージュ到着は早くても8/11()14:00頃になります。そのため、1Rには間に合わず1R目をbyeにすることに。その他ホテルとアムステルダム-ブリュッセル間の新幹線の予定を急いで変更しました。

 

この時点でかなり気持ちが折れましたが、次の日は必ず行けると信じて一度家に引き返しました。

 

次の日は予定通り飛びました。長旅の末ブルージュにたどり着いたのは8/11()14:00過ぎ。8/10()12:30に出発したので実に32時間かかったことになります。(中国とベルギーの時差は6時間)

 

ホテルにチェックインし、休むことなく会場に向かい、15:00から次のゲームを指しました。

 

 

Olander, Aleksi (2066,FIN)

Baba,Masahiro (FM,2303,JPN)

Brugge Masters 2019(2)

 

1. d4 Nf6 2. c4 g6 3. Nc3 d5 4. cxd5 Nxd5 5. e4 Nxc3 6. bxc3 Bg7 7. Be3 c5 8. Nf3 Qa5 9. Qd2 O-O 10. Rc1 Rd8 11. d5 e6 12. c4 Qxd2+ 13. Nxd2

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[ここは好みの問題で、13. Kxd213. Bxd2も考えられます。]

13... Na6 14. Be2 b6 15. O-O Nb4! 16. a3 Na2 17. Rc2 Nc3 18. Bf3 exd5! 19. cxd5

[19. exd5なら19... Bf5と気持ちよくビショップを展開できます。]

19... Ba6 20. Rfc1 Ne2+ 21. Bxe2 Bxe2

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[ダブルビショップとbetterポーンストラクチャーで、黒圧倒的に有利です。白のセンターポーンはf7-f5から崩せます。]

22. Ra2 Bd3 23. f3 Rac8?!

[ルークはこの位置にセットしてcポーンを突いていく予定でしたが、c2までは進めるものの、最終マスはカバーされていてたどり着けないため、良いプランではありませんでした。]

24. Kf2 f5 25. Bg5 Bd4+ 26. Kg3

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[26. Be3 Bf6なら黒が1テンポ得をするので、白はややリスキーな位置にキングを上げてきました。]

26... Rd7 27. a4 Re8 28. a5 fxe4 29. fxe4 b5 30. Nb3 Bc4 31. Nxd4 cxd4!

[次に安全にe4のポーンを落とせるのでエクスチェンジを取りにいかず、ここは直感を信じてピースを取り返しました。実際、31... Bxa2?! 32. Nxb5! はアンクリアーです。(32... Rxe4? 33. Nc3!)]

32. Rf2! Rxe4 33. Bh6 Rf7?

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[反射的にfファイルでメイトスレットに対抗しましたが、次の一連の手が見えていれば33... Rd8! しかなかったはずです。]

34. d6!

[このプッシュが強力でした。34... Rxf2? 35. d7! はプロモーションが止まりません。]

34...Be6?

[34... Re8も候補手でしたが、35. Re1! Rd8 36. Re7と来られるのが嫌で悪いほうの手を選んでしましました。実際、36... Rxf2 37. Kxf2 Rxd6 38. Rg7+ Kh8 39. Rxa7も黒は厳しいです。対して34... Re6! ならばまだわずかにチャンスありです。35. Re1 Rxf2 36. Kxf2 Rf6+ 37. Kg3 Rxd6 38. Re7 d3 39. Rg7+ Kh8 40. Rb7 g5 41. Rb8+ (41. Bxg5 d2-+) 41... Bg8 42. Bf8 Rd7 43. Bb4 h6 44. Bd2 Kh7 45. Rxb5 Re7など。]

35. Rxf7 Kxf7 36. Rc7+ Ke8 37. Rxa7+-

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[白のaポーンが早くてポーンレースは勝負になりません。]

37... Bc8 38. Rc7 Bd7 39. a6 Re2 40. a7 Ra2 41. Rb7 Rxg2+ 42. Kf4 Rg4+ 43. Ke5 Re4+ 44. Kf6 1-0

 

 

このゲームを落としたのは単に長旅の疲れが原因だとこの時は思っていましたが...

 

この後、勝ちとドローを繰り返し、最終日を迎えました。最終ラウンドは経験豊富なルーマニアのWIMと。黒ですが、ここは何としてでも勝って終わらせたいところでした。

 

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オレンジジュースとチョコレートの差し入れ

 

Jicman Ligia, Letitia (WIM,2078,ROU)

Baba,Masahiro (FM,2303,JPN)

Brugge Masters 2019(9)

 

1. e4 c5 2. Nf3

[いきなりプリパレーションを外されます。2.c3しか対策していませんでした。]

2... d6 3. Bb5+ Nc6 4. c3 d5?

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[今大会の噛み合わないぶりを象徴するかのような1手。4... Nf6! と指す予定でしたが、突如5. d4を嫌い、5.exd5 Qxd5ならアラピンに戻るような気がしたので、手を変えてしまいました。]

5. e5?!

[5. Qa4! dxe4 6. Bxc6+ bxc6 7. Qxc6+ Bd7 8. Qxe4 Nf6 9. Qe2で黒に1ポーンの代償はありません。]

5... Bf5 6. d4 e6 7. O-O Nh6 8. dxc5 Bxc5 9. Nd4 Qb6 10. Qa4 Bxd4 11. Bxc6+ bxc6 12. cxd4 Bxb1 13. Rxb1 Nf5 14. Be3 O-O 15. Rfc1 Rac8 16. Rc3 Nxe3 17. fxe3 c5 18. Qb3 Qa6?!

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[18... c4 19. Qxb6 axb6=とするのが通常の指し方ですが、e2に入り込む狙いを見せながらfファイルを開いてカウンターを作ろうと欲が出ました。]

19. dxc5 f6 20. e4

[相手はこの手に時間を費やしました。予想外のセンターでのブレークが来て対処に失敗します。]

20... d4?! 21. Qc4! Qa5?!

[21... Qxc4 22. Rxc4 fxe5 23. b4のエンドゲームを嫌ってクイーンを残しましたが、白のアドバンテージ拡大を助長するだけでした。]

22. Qxe6+ Kh8 23. b4!

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[恥ずかしながらこの手も読み抜けでした。]

23... Qa4 24. Qb3 Qc6 25. Rf3 Qxe4 26. exf6 Rxf6 27. Qd3 Qe5 28. Rbf1 Rxf3 29. Qxf3 h6 30. h3 Rb8 31. a3 a5 32. c6 axb4 33. axb4 Qd6 34. Qf4?

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[単なる見落としだと思いますが、ありがたくポーンを取らせてもらいます。34. b5! d3 (34... Rxb5 35. Qf8+ Qxf8 36. Rxf8+ Kh7 37. c7 +-) 35. Qf5 d2 36. Rd1 Qe7 37. Kh2 Rf8は依然、黒厳しいですが、ドローチャンスがないわけではありません。]

34... Qxb4 35. c7 Rc8

[一難去り、ドロー模様になりました。]

36. Qf5?! Rxc7 37. Rb1 Rf7!

[相手はバックランクメイトを期待してQf5-Rb1と指してきましたが、このディフェンスの1手があります。]

38. Qe4?

[38. Rxb4 Rxf5 39. Rxd438. Qc8+ Rf8 39. Rxb4 Rxc8 40. Rxd4で平和にドローのはずでした。]

38... Qd6

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[b8をカバーし、d4のポーンも落ちません。突如、黒にチャンスが訪れました。]

39. Rd1 Rd7 40. Qe8+ Kh7 41. Qe4+ g6 42. Rd3 Kg7 43. Qg4 Rd8 44. Qe4 h5 45. Qb7+ Rd7 46. Qe4 Qd5 47. Qf4 Qf5 48. Rxd4??

[ちょっと期待はしていましたが、衝撃のブランダーです。48. Qxf5 gxf5 49. Kf2 Kf6 50. Kf3 Ke5のルークエンディングは勝ちを目指して指せると思っていました。白はクイーンを換えないで48.Qd2のように指すのがベストだと思いますが、これには48... Qe4でクイーンの位置を少し改善する予定でした。]

48... Qc5-+ 49. Kh1 Qxd4 50. Qf3 Qd1+ 0-1

 

 

最終的には413ドロー1bye6Pでしたが、レイティング下に複数ポイントを落としたので、レイティングは大きくマイナスです。当然、納得できる結果ではありませんが、長く続けていればこういうトーナメントもあります。ここはじっと我慢して次の機会をうかがいます...

 

 

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今大会から試合会場がブルージュ歴史地区内に移りました。やはりこちらの会場のほうが何かと便利です。

 

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新潟国際親善チェス大会2019

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今年の国際親善チェス大会は8/24()にオープントーナメント、8/25()に日中対抗戦です。本日、中国の招待選手が発表されました。

 

Bai Jinshi (GM,2599)

Xu Xiangyu (GM,2584)

Lei Tingjie (GM,2498)

Zhai Mo (WGM 2360)

 

Bai JinshiXu Xiangyuは注目の若手GMLei TingjieZhai Mo2018Batumi Olympiadの女子代表で金メダリストです。4人とも20歳前後で若いですが、レイティングだけ見れば過去最強です。

 

4人は8/23()に新潟入りして、8/24()のオープントーナメントに参戦します。そこでは中国勢同士での対戦は無いとのことなので、どなたでも十分に対戦する機会があります。

 

私も日本チームで中国チームと対戦します。

皆さま、新潟でお会いしましょう!


GM Wang Hao 同時対局

en.chessbase.com

 

8/13()に立川チェスクラブで特別イベントとしてGM Wang Hao(王皓)の同時対局が開催されます。

 

Wang Haoは現在、FIDEレイティング2725で世界ランキング29位のトップGM1人です。

 

なかなかない機会ですので、平日ではありますが、うまくお盆休みと合わせて参加検討されてみてはいかがでしょうか?

 

当日は学生向けのラピッドトーナメントも開催されます。

 

 

詳しくはこちらから

https://shinran.info/2回学生ラピッドトーナメント/


IV League 2019/1

2019年最初のIVLは私が出られるタイミングに合わせて開催してもらいました。ここのところ、IVLは定期的に開催しておらず、今回は実に12ヶ月ぶりとなりました。今回はその中から全日本チャンピオンの青嶋くんとの1戦を。

 

Baba,Masahiro (FM,2436)

Aoshima, Mirai (FM,2469)

IV League 2019(4)

 

1. e4 c5 2. Nf3 d6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 Nc6 6. Bg5 e6 7. Qd2 Be7 8. O-O-O O-O 9. f4 h6 10. h4 Nxd4 11. Qxd4 Qc7

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[青嶋くんはいつもRauzerc7にクイーンをセットしますが、私はいつもこのクイーンの位置はmisplaceだと思っています。黒はBd7-Rc8からc3のサクリファイスを見せ、はたまたbポーンを突いていきたいので、クイーンはa5がベストポジションです。]

12. Be2 Rd8 13. g4 Bd7 14. Bxh6!?

[f6のナイトではなく、h6のポーンを取ってのこのアタックは、1992年のManila OlympiadでのShabalov-Smirin戦から得たアイディアです。]

14... gxh6 15. g5 Qc5 16. Qd3!

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[これは3年前のJapan Leagueでの青嶋くんとのゲームのimprovementです。すぐにピースを取り返さず、アタックのためにクイーンをキープします。3年前のゲームは、16. Qxc5 dxc5 17. gxf6 Bxf6 18. e5 Be7 19. Bf3 Rab8と進み、一見白がよく見えますが、直接的なアタックは無くなり、手を作るのが難しくなりました。はっきりしたプランがないまま駒を動かしているうちに、黒の2ビショップが活きてそのまま押し切られました。

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ANALYSIS  DIAGRAM

20. Rh3 b5 21. Rg1+ Kh8 22. Bh5 Rg8 23. Rd1 Be8 24. Bf3 Rd8 25. Rxd8 Bxd8 26. Ne4 Bc6 27. Nd6 Bxf3 28. Nxf7+ Kh7 29. Nxd8 Bd5 30. Nf7 Rg1+ 31. Kd2 Rg2+ 32. Kd1 Rg1+ 33. Kd2 Rg2+ 34. Kd1 b4 35. Nd6 Bxa2 36. Ne4 Bb1 37. Nxc5 Bxc2+ 38. Ke1 Bf5 39. Rb3 a5 40. Nb7 Bc2 41. Re3 a4 42. Nc5 Kg6 43. Nxe6 Kf5 44. Nc7 a3 45. bxa3 b3 46. Nd5 b2 47. Nc3 Kxf4 48. Nd5+ Kf5 49. Nc3 Ke6 50. h5 Bf5 51. a4 Rc2 52. Nb1 Rc1+ 53. Kd2 Rxb1 54. Kc3 Re1 55. Rxe1 b1=Q 56. Rxb1 Bxb1 57. a5 Kxe5 0-1 Baba-Aoshima Japan League 2016]

16... Nh7 17. Bh5 Kh8 18. Bxf7 Rf8

[黒がエクスチェンジを捨ててビショップを取りに行くことは想像していましたが、f7のビショップはさほど将来性が無そうなので、ルークとの交換はウェルカムです。]

19. g6 Rxf7 20. gxf7 Rf8 21. e5

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[f6のマスを奪い、黒クイーンのキングサイドへの道をシャットします。]

21... Rxf7 22. Rhg1(△Qg3 Qc8 23. Rg6 Rxf4 24. Rdg1 Rxh4 25. Rg8+?

[ここはもっと攻めを工夫すべきでした。25. Ne4ともう1つピースを攻めに加えるのが良さそうに見えます。]

25... Qxg8 26. Rxg8+ Kxg8 27. Qg6+?

[白は最低でも1ポーン取っておく必要があります。27. exd6 Bg5+ 28. Kd1]

27... Kh8 28. Ne4 dxe5!

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[単純にポーンを取られる手を見落としていました。直接的なアタックのチャンスは消えたので、クイーン1つでなるべく多くの駒を回収しに行きます。]

29. Qf7 Rxe4 30. Qxe7 Rd4?!

[30... Bc6 31. Qxe6 Kg7のほうが白に余計なチャンスを作らせないので良かったでしょう。]

31. Qd8+ Kg7 32. Qb8 Rd5 33. Qxb7 Nf6 34. Qxa7 e4

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[白にパスポーンができ少しチャンスができたようにも感じましたが、黒のピースの連携が非常によく取れているのと、ehポーンというカードもあるので、ポーンレースでは勝てません。]

35. c4 Rd3 36. Kc2

[36. c5 e3 37. c6 e2は黒のポーンのほうが速いです。]

36... Ng4 37. Qg1 h5 38. b4 Kf6 39. c5 Ne3+ 40. Kb2 Nc4+ 41. Kc1 Ba4

[少しお助けした感はありますが、黒のピースの連携が美しいです。]

42. Qf2+ Ke5 0-1

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夜は私のリクエストで新宿にカツオを食べに行きました。この日のために集まってくれた皆さん、ありがとうございました!


Back to Brugge!

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次のトーナメントの予定です。

 

昨年同様、ベルギーのブルージュで開催されるオープントーナメント、Brugge Mastersに出場しようと考えています。今年は8/11-155日間の日程です。

 

http://www.brugsemeesters.be/

 

私のトーナメント選びのポイントは、

 

12Rのトーナメント(11Rのトーナメントだと日数がかかりすぎる)

・できれば9R以上のトーナメント(7Rだとちょっと物足りない)

・開催地が僻地でない(交通が不便でない、近くに観光できる箇所がある)

GMがエントリーしていること

 

で、この条件にマッチしている数少ないトーナメントがBrugge Mastersです。

 

今回は会場が変わり、世界遺産の美しい町並みが残る旧市街の中に移ります。昨年は220人の参加者で、そのうち過半数が地元ベルギー以外からの参加でした。国際大会としてまだまだ成長を続けるBrugge Mastersに今年も期待を膨らませています。


オリンピアード代表選考方法 見直し案 (3)

 

さて、いよいよ本題、選考方法の提案です。

 

まず、私の考えるオリンピアードチームの理想は、「現時点でベストの成績を残せるメンバーによるチーム」であり、そのためにどう選考するべきかを考えていきたいと思います。

 

2022年のMinsk Olympiad8/18/14なので、日程はひとまずこれを基準に考えます。)

 

 

まずは、結論から。私の提案は以下の通りです。

 

 

4枠はレイティング上位から選出し、残る1枠はNCSとコーチが選出する

 

 

まずはレイティングで選出する4枠から。

 

ベストの成績を残すためには、チームメンバー全員が他国の代表と勝負できるプレーヤーである必要があります。そのためには、レイティング上位順にプレーヤーを選出するのが最も効果的です。しかし、レイティングは変動するものであり、アクティブにプレーした上での数字でないと意味がありません。さらに、レイティングはFIDEのものかNCSのものかといった問題も出てきます。そこで、ここをもう少し掘り下げて考えていきたいと思います。

 

レイティングはFIDEのものとする

ちょっと前まではFIDENCSの双方のレイティングを加味すべきと考えていましたが、海外にいるプレーヤーはNCSのレイティングが動かない、さらに言えばNCSレイティングを持っていない可能性があります。また、NCSレイティングは様々なタイムコントロールのゲームで計算されます。さらにいま、国内でもFIDE公式戦が増える動きにありますので、FIDEレイティングも十分変動し、信用のある数値になると考えられます。

 

国内では東京以外ではFIDE公式戦が少なく、住んでいる地域によって差があるという意見もありますが、国外にいるプレーヤーも条件は同じです。従来のオリンピアードメンバーに選考されるためには全日本選手権とジャパンオープンに参加しなければならなかった縛りを無くし、どのFIDE公式戦に参加しても良いという変更により、住んでいる地域は関係なく、平等性があると考えます。

 

このような観点から基準とするレイティングはFIDEレイティングだけで良いかと思います。1つの指標にしたほうがシンプルですし、FIDEレイティングは公式に発表されるので、誰もがいつどこからでも確認できます。

 

どの程度をアクティブと考えるか

20204/120224/1の間で、FIDEスタンダードのゲームを30ゲーム以上プレーすれば、そのプレーヤーは一般的にアクティブなプレーヤーだと言えると思います。(年間9R7Rのオープントーナメントをプレーすればクリアー)

 

ただ、例えば「20204月の1ヶ月に30ゲーム以上プレーしてあとはゲーム無し」だと果たしてアクティブかと言われればそうではないので、20204/120213/3115ゲーム以上、20214/120223/31年に15ゲーム以上と、少し細かい期間でゲーム数を規定するのが良いかと思います。

 

どの時点のレイティングを基準にするか

レイティングは変動するものなので、20224/1のレイティングリストなど、一時点のレイティングを使用するのではなく、20204/1から20224/1までのレイティング平均値を使用するのが良いと思います。

 

もちろん、20204/1時点でレイティングが高いプレーヤーが有利ですが、それはそれまで積み上げてきた結果なので、当然、選考期間のスタート時点でレイティングが高いプレーヤーは優遇されるべきです。

 

なお、選考ラインに足切りを設ける(例えばFIDE2100)という意見もあります。これについては議論すると長くなりそうなので、ここでは深く追求しません。

 

 

さて、最後の1枠についてです。

 

上記の方法で選出されない例外について、NCS首脳陣とコーチ(今はGM Stojanovic)の判断に委ねるというものです。

 

例えば、20204/1時点では1200、もしくはレイティングさえ持っていなかったプレーヤーが20224/1時点では2500まで上がることもあります。このような場合、選出基準が20204/1から20224/1までの平均レイティングだと、選考に漏れることになります。最後の1枠はこういう特例に対応したものです。主に若いプレーヤーや棋歴は浅いが才能あるプレーヤーにもチャンスはあるということになります。

 

または、チームとしてのバランスを整えるために経験豊富なベテランを入れるという方法もあります。オリンピアードはチーム競技なので、たとえ自身がプレーするラウンドは少なくとも、他のメンバーを技術的に、精神的にサポートできる存在なら、チームに加えることも考えられます。

 

とにかく、ここはNCSとコーチの判断によるものになりますが、普段の大会のパフォーマンスや過去の経験から、何となく5人目を誰にするかは見えてくるのではないでしょうか。特に、2008年から日本チームコーチを務めているStojanovicコーチなら、誰をチームに入れるべきか一番よく分かっているはずです。(この先も日本コーチを務めてくれるなら、が前提になっていますが...

 

 

以上、私からの提案です。もちろん色々な考え方がありますので、あくまで皆さんが議論する材料になれば良いなと思っています。


King Hunt (3)

少し間が空きましたが、3つ目、ラストのKing Huntです。

 

Baba, Masahiro (2148)

Nanjo, Ryosuke (2144)

百傑戦 2009(6)

 

1. e4 c5 2. Nf3 d6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 a6 6. Be3 e6 7. f3 b5 8. Qd2 Nbd7 9. g4 Nb6 10. Bd3 Bb7 11. O-O-O Rc8 12. Kb1 b4 13. Nce2 d5 14. e5 Nfd7 15. Bg5 Qc7 16. f4 Nc4 17. Qc1 Bc5 18. f5 Qb6 19. Qf4 O-O 20. f6 Ndxe5 21. fxg7 Rfe8 22. Rhf1 Rc7 23. Bxh7+ Kxh7 24. Qf6 Nxg4 25. Qf3 Nce5 26. Qh3+ Kxg7 27. Bf4 f5 28. Qg3 Kf6 29. h3 Rg7 30. hxg4 Nxg4 31. Qh4+ Kf7 32. Bg5 Ne5 33. Qh5+ Ng6 34. Bh6 Rgg8

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[乱戦の中、correctnessincorrectnessを繰り返してたどり着いたポジション。ここから長いキャリアの間でもなかなか現れないような猛攻のスタートです。]

35. Nxf5 exf5 36. Qxf5+ Ke7 37. Bg5+ Kd6

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38. Qf7!!

[勝ちへの唯一の1手。黒キングのescapeルート(c7-b8)を消し去るとともに、Rf6+の決定的なスレットを作ります。チェックの連続手は見えやすいですが、こういう1手はさむ手は見えにくいものです。]

38... Bc8

[38... Kc6 39. Rf6+ Bd6 40. Rxg6 +-]

39. Rxd5+ Kc6 40. Rf6+

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40...Kb5

[40... Be6 41. Qd7#は珍しい形のメイトです。]

41. Nd4+!

[白のすべてのピースがアタックに加わります。]

41... Ka4

[41... Kc4 42. b3+ Kc3 43. Nb5+! Qxb5 44. Bd2#でもKing Huntの完成です。]

42. b3+ Ka5

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[42... Ka3 43. Bc1#]

43. Nc6+ Kb5 44. c4+! bxc3 45. a4#! 1-0

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[My best King Hunt, also best attacking game!]


オリンピアード代表選考方法 見直し案 (2)

今回は従来のチェスオリンピアード代表選考方法の問題点について見ていきたいと思います。

 

まず、オリンピアード代表は、長い間JCAの「チェスオリンピックゾーン選手権等 海外派遣選手(団)に関する規程(1979.10制定  1994.9修正)」に則り、以下のような優先順位で選考されていました。

 

1.全日本チャンピオン

2.全日本選手権24

3.ジャパンオープンチャンピオン及び2

4.全日本選手権勝率55%以上

5.被推薦者

 

ここで、この選考方法では何が問題か、以前からの私の考えとあわせて次にまとめてみました。

 

選考大会が2つだけの一発(二発)勝負

選考大会は全日本選手権とジャパンオープンの2つであり、代表に選考されるにはこの2つの大会で成績を残すしかありませんでした。しかし、全日本選手権はともかく、ジャパンオープンは年によって持ち時間とラウンド数が変わり、近年は6Rという年も出てきました。6Rという短いラウンド数の大会での一発勝負で代表が決まってしまうことには疑問を隠せません。

 

さらに、全日本選手権の比重が重すぎて、繰り下がりで4のように全日本選手権で勝率55%以上、言ってみればかろうじて勝ち越しのプレーヤーまで権利を繰り下げるのは、言葉は悪いですが、人数合わせの感がありました。

 

選考大会が東京開催のみ

選考大会はすべて東京での大会です。私はずっと東京にいたのであまり感じていませんでしたが、東京以外に住んでいるプレーヤーにとって、これらの大会にコンスタントに出ることは容易ではありません。(私もいま、海外にいてようやくそう感じるようになりました。)日本チェス界のマネージメントは、ずっと東京一極集中であり、広く各地から代表となるべくプレーヤーを選出できていたかは分かりません。

 

選考基準にレイティングが一切加味されていない

選考方法にはレイティングが一切入っていません。レイティングはプレーヤーの強さを反映する指標で、客観的な唯一の指標と言っても良いものです。

 

確かに、FIDEレイティングは、今となってはほとんど下限がありませんが、2200以上でないとつかない時代がありました。一般的にFIDEレイティングはマスターレベルのプレーヤーにのみ授与される、特別な数字だったのです。しかし、日本ではこのラインを超えるプレーヤーはごくわずかで、FIDEレイティングを選考基準に入れると代表の数を揃えられない事態にない可能性があったので、FIDEレイティングは選考基準から排除されてきたと考えられます。

 

それならば、国内レイティングはどうだったでしょうか?国内レイティングは多くのプレーヤーが持っていたはずであり、国内レイティングを選考基準に入れても問題なかったはずです。

 

規定が時代に合わせて見直されてこなかった

1979年(40年前!)に制定された規程を、時代に合わせて見直し・修正を図ってこなかったのが一番の問題で、だからこそ今回、声を上げて見直しを図ろうとしています。(オリンピアードの規定は1994年に一度修正したかは分かりません)

 

実際にすでに問題となりそうな点として、次のことが挙げられます。

 

2008年のDresden Olympiadより、Openの代表枠は6から5に減らされましたが、規定は改定されず、13で重複する者がいなければ6人選出されてしまうことになります。

 

 

以上が私の考える問題点です。

次回は具体的な見直し案について考えていきたいと思います。


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